教育ネットは、経済産業省の「探究的な学び支援補助金2023」において、同社が「探究的学び支援事業者」として採択されたことを7月7日に発表した。今回の採択によって、同補助金を活用する小・中学校は教育ネットが提供する「お助けネットクラウド ネクスト」および「らっこたん」を、対象期間中は無料で利用できるようになる。あわせて、同事業への参加を希望する学校、自治体を募集している。
「お助けネットクラウド ネクスト」は、クラウド上で情報モラルの課題について深く考えられるサービス。おもにノベル形式のコンテンツを用意しており、選択肢を選びつつストーリーを体験することで利用者が自身の事柄として学習しやすくしている。高校の必修科目となった「情報I」の学習項目に基づいて、インターネットやIT機器の技術的な仕組みを理解するための内容も含まれる。さらに、デジタルシティズンシップの考え方を取り入れたコンテンツや生成AI利用に関するコンテンツが含まれているため、技術の進歩と倫理的な側面との関係についての理解を深められる。そのほか、情報モラルに関する問題について考えをまとめたり、深めたりするためのツールとしてAIチャットボット「アミの部屋」も用意。AIチャットボットとの対話を通じて、情報モラルの重要性について考えることが可能となっている。
「らっこたん」は、教育ネットとミラボが共同で開発するWebアプリケーション。「総合的な探究(学習)の時間」をより充実させるべく、「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」「情報モラル・セキュリティ」「タイピングなどの基本的な操作」を学べる。AI機能を使った苦手キーを効果的に練習できるタイピング練習教材と、個人の理解度に合わせたドリル型教材、子どもたちの身近な場面で課題解決を疑似体験するシナリオ型教材で構成されている。小学1年生から高校卒業までの技能の習得状況を子どもたち自身が継続して確認でき、ログインボーナスやランキングといった毎日続けたくなる仕掛けを多数取り入れる。教員は、子どもたちの学習状況を「学校全体」「学年」「学級」「個人」などさまざまな角度から確認することが可能で、全体把握と個別指導に役立てられる。
教育ネットは、「探究的学び支援事業」に参加する学校や教育委員会の募集開始にあたって、教職員・教育委員会向けの「お助けネットクラウド ネクスト」「らっこたん」のオンライン説明会を実施する。なお、参加にあたっては、事前登録が必要となる。
「お助けネットクラウド ネクスト」の説明会は、7月10日17時~17時30分、11日16時~16時30分、12日17時~17時30分、13日16時~16時30分、14日17時~17時30分、18日16時~16時30分、19日17時~17時30分で、「お助けネットクラウド ネクスト」の紹介、および「探究的な学び支援補助金」の概要と申請方法の説明を行う。
「らっこたん」の説明会は、7月10日16時~16時30分、11日17時~17時30分、12日16時~16時30分、13日17時~17時30分、14日16時~16時30分、18日17時~17時30分、19日16時~16時30分で、「らっこたん」および活用事例の紹介、「探究的な学び支援補助金」の概要と申請方法説明を実施する。
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