IKIRUは、同社が代理店として提供する起業家教育プログラム「BizWorld」が、高知県教育委員会の起業家教育プログラムとして採択されたことを、6月8日に発表した。県立山田高校と県立伊野商業高校をモデル校として、起業家精神を向上する体験を3年間にわたり実施していく。
同教育委員会は、地域の誇りと志を持ち、地元に貢献できる若者の育成を目指している。新規事業の立ち上げや既存企業の成長を通じて地域の経済を活性化させるだけでなく、社会的な課題に目を向け、主体的に解決に取り組む人材を育成することを重要視している
「BizWorld」は、1997年に投資家であるTim Draper(ティム・ドレイパー)が自身の娘(当時9歳)にアントレプレナーシップを教えたことをきっかけに開発された起業家教育プログラム。「BizWorldPRO:起業家精神とビジネス基礎」「BizWiz:投資とクリティカル・シンキング」「IMPACT CHALLENGE:社会課題解決とアクション」の3つのプログラムで構成されている。学校教員が指導できるよう、指導マニュアルやスライド、教材が用意されている。プログラムを受講することにより、批判的思考やコミュニケーション、リーダーシップなどのスキルを身につけられる。
今回、実践的なプロジェクトやビジネスシミュレーションを通じて、起業家精神やリーダーシップ、チームワークなどの能力を養うことを目的として、採択に至った。
本年度は同社が認定フェローを派遣し「BizworldPRO」を実施する。翌令和6年度からは各実施校の教員が実施できるようにする。最終的には社会課題解決について考えながら、「BizWorld」で学んだスキルを、自分のビジネスを立ち上げるために活用することを目指す。
各プログラムの内容は以下の通り。
BizWorldPRO:起業家精神とビジネス基礎
- PBLで起業家精神、ビジネス、金融を学ぶ
- 共通素材でブレスレット作成し、事業の立ち上げと運営を体験
- 疑似通貨で金融知識を学び、貯蓄やローン、資金調達を実践
- 投資家や銀行員にプレゼンし資金調達を行う
- 利益集計や目標との比較を発表し成功と失敗の要因を学ぶ
BizWiz:投資とクリティカル・シンキング
- 資金管理と投資の基本を学ぶプログラム
- 様々な投資手段について学び、ポートフォリオを作成
- チームで財務目標を設定し、投資戦略を策定
- リーダーシップやクリティカルシンキングを学ぶ
IMPACT CHALLENGE:社会課題解決とアクション
- ビジネススキルを応用し、探究心を向上させるチャレンジ
- 社会意識を持ち、SDGsを含む重要な社会的活動に挑戦
- 実際に利益出すビジネスを提供し、寄附するなど目標を設定
- 独自の製品・サービスの必要性を動画で発表
- 実践を通じて社会の一員としてビジネススキルを学ぶ
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