ヒューマノーム研究所は、経済産業省が実施する「探究的な学び支援補助金2023」の事業者として採択されたことを、5月26日に発表した。それに伴い、子どもたちでも簡単に操作を習得できる画像・動画データ向けのAI構築クラウドツール「Humanome Eyes」(ヒューマノーム・アイズ)を使った、AI教育カリキュラムの実証校・自治体の募集を開始した。
同社は、次世代のデジタル人材教育をサポートするため、データサイエンスを自分ごととして学べる、座学で終わらないAI人材の育成プログラムを提供している。
同社が提供する「Humanome Eyes」は、専門知識の有無を問わず、誰にでもAI開発できる環境を提供するために開発したAI構築ツール。AI開発における重要なポイントが、極力シンプルな操作で確認できるように設計されており、ビジネス用途だけでなくAI教育用途としても利用できる。
「探究的な学び支援補助金2023」は、情報社会の発展を担う生徒を対象に実施する、高度な探究学習に役立つサービスを提供する事業者に対し経費を補助する制度。応募した教育機関と自治体が、補助⾦交付対象として採択された場合、授業実施に当たって必要となる「Humanome Eyes」の利用料と、同ツールを利用した授業プラン資料を費用負担なく利用できる。
今回同社が提供する授業案では、既存のタブレット・ノートパソコンを使ってデータ収集(解析対象の撮影)・AI開発・プレゼンテーションまで一連の探究的活動を行える。自分で作成したAIモデルを自らチューンアップすることで、生徒がAIを自分ごととして捉える機会を提供する。
募集対象は全国の小・中・高等学校、フリースクール、教育支援センター、自治体で、同社が提供する「Humanome Eyes」Proプラン、同ツールを利用した授業プランを無料で利用できる。サービスを利用するための電気料・通信料、サービス利用端末(PC・タブレットなど)の購入費などは各学校・自治体での負担。採択決定は7月下旬予定で、採択された場合、決定日から12月28日まで利用できる(予定)。申し込みは専用のフォームから資料請求をし、資料内のメールアドレス宛に行う。申し込みにあたって、個別説明会がオンラインで実施される。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア