マイナビは、2024年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「2024年卒大学生 Uターン・地元就職に関する調査」の結果を5月9日に発表した。同調査は、3月20日~4月5日の期間に行われ、3924名(文系男子:684名、文系女子:1705名、理系男子:678名、理系女子:857名)から有効回答を得ている。
調査結果によれば、調査対象者が地元(Uターン含む)就職を希望する割合は、前年と同率の62.6%だった。
地元での就職を希望する理由を尋ねたところ(複数回答)、例年同様「(自分の意思から)両親や祖父母の近くで生活したいから」(50.6%)がもっとも多く、以下「実家から通えて経済的に楽だから」(41.0%)、「地元(Uターン先)での生活に慣れているから」(38.1%)が続いている。
地元での就職を希望する理由を、自由に答えてもらった質問では、「新卒で1人暮らしは経済的負担が大きい」「まずは実家で暮らして仕事に慣れたい」「ライフスタイルの変化があった時にも頼れる人が近くにいる環境がいい」といった意見が寄せられた。
セミナーの実施形式が参加申し込みに影響したことがあるかを尋ねたところ、地元外に進学しているUターン就職希望者の57.9%が「影響したことがある」と答えている。
具体的には、「Web参加可能だったのでエントリーすることにしたセミナーがある」が45.0%、「Web参加不可(対面のみ)だったためにエントリーしなかったセミナーがある」が24.6%だった。
Uターン就職希望者が就職活動で利用する交通手段としては(複数回答)、「新幹線」(27.7%)が最多となり、「飛行機(LCCなどを除く)」は5.2%となっている。地域別では、東北では新幹線の利用が52.3%、東北や四国では長距離バスの利用が3割超、九州・沖縄では飛行機の利用が17.4%など、地域によっては費用の高い交通手段を用いて活動している学生が少なくないことが明らかになり、地元までの移動は金銭的にも大きな負担であることがうかがえる。
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