文化放送キャリアパートナーズは、2024年卒業予定の学生を対象に実施した「2024年卒ブンナビ学生調査(2023年2月実施)」の結果を、3月29日に発表した。同調査は、2月1日~15日の期間に行われ、289名(文系男子:73名、文系女子:109名、理系男子:65名、理系女子:42名)から回答を得ている。
調査対象者に、入社後に「ブラック企業でないものの、成長できないから」という理由で早期離職するという、昨今の報道についてどう思うかを選んでもらったところ、「その理由に同意できる」(30.1%)がもっとも多く、「どちらかといえばその理由に同意できる」(35.6%)、「どちらかといえばその理由に同意できない」(18.7%)がそれに続いた。
「ブラック企業でないものの、成長できないから」という理由での早期離職に対する意見を選んだ理由として、「その理由に同意できる」または「どちらかといえばその理由に同意できる」を選んだ人からは、「成長していると実感することで働くやりがいを感じると考えるから」「ただこなすだけの何も感じない仕事をしたくないので、成長できないならやる意味がないと感じている」「成長できない=仕事のやりがいを感じられないという解釈を持っているから」といった回答が寄せられている。
一方、「同意できない」または「どちらかといえば同意できない」を選んだ理由としては、「リスクヘッジを取らずに辞職するのは安易であると考えるし、なにより自身の企業研究の足りなさを企業に求める神経がわからない」「事前に成長できそうかどうか調べておくものだから」「安定できる場所のほうが心身ともに楽だと思うため、ブラックでないならあまり変える意味がわからない」といった回答が寄せられた。
企業選びにあたって「入社後成長できるかを重視するか」を尋ねた質問では、「はい」「どちらかといえばはい」を合わせた回答が回答が91.4%を占めている。
「入社後成長できるかを重視するか」に対し「はい」「どちらかといえばはい」と答えた人に、その理由を選んでもらったところ(複数回答)、「将来に渡って、自身の能力が通用できるようにしておきたいから」(67.4%)が最多となり、「単純に自分のスキルを伸ばしたいから」(55.3%)、「給与・待遇を上げたいから」(47.7%)がそれに続いた。
社会人における「成長」と聞いて、当てはまるイメージとしては(複数回答)、「成果を出すために必要なスキルを身に付けること」(69.2%)がもっとも多く、以下「社会人としての常識が身に付くこと」(43.6%)、「さまざまな人と意見・議論を交わせるようになること(発信力)」(43.3%)が続いている。
成長の具体的なイメージや、社会人における「成長」に当てはまるイメージを選んだ理由としては、「自分の職務経歴書に書ける際立った能力を有すること」「スキルを身に付けることで、営業成績を上げて、後輩にも指導できるようになること」「学生時代では体得できない価値や考え方が成長だと思うから」「人よりも抜きででいることが成長というイメージだから」といった回答が寄せられた。
これまでもらった内々定の数を尋ねた質問では、「0社」(70.2%)が最多となり、以下「1社」(18.7%)、「2社」(5.9%)、「3社」(2.1%)が続いている。
内々定を獲得した企業のうち、インターンシップに参加した企業があるかを尋ねたところ、「ある」とする回答が79.1%を占めた。
現在の就職活動状況を尋ねた質問では、「まだ内定をもらっていないので、就職活動継続」が74.0%、「現在の内定先は不満なので、就職活動を続ける」が8.7%、「現在の内定先に不満はないが、就職活動を続ける」が12.8%、「就職活動終了した」が4.5%となっている。
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