超教育協会は、教育におけるAI利用促進を目指して、「教育におけるAI利用促進の提言」を3月28日に発表した。
同提言は、以下の3点で構成されている。
- 全授業でAIを利用する
- AIを利用する入試の導入を促進する
- AI教科書・教材を開発する
「全授業でAIを利用する」では、すべての授業においてAIを利用することで、生徒たちがAIリテラシーを高めるとともに、より質の高い授業が提供されることが期待できると述べている。全授業でAIを利用するために教員に対する研修や、教育プログラムを充実させることで、AIの利用に慣れ親しんだ教員たちが生徒たちの指導に当たることとなり、新しい教育システムの構築が可能となる、としている。
「AIを利用する入試の導入を促進する」では、AIの利用が前提となる入試を導入することが、AIリテラシーの向上、AI利用教育の充実に直結するとして、その前提となるパソコンやネットなどICTを利用した入試の定着を求める。あわせて、AIの利用が前提となる入試の導入にあたっては、セキュリティ対策やプライバシー保護にも十分に配慮し、入試の公正性と受験生の個人情報保護を確保することも求めている。
「AI教科書・教材を開発する」では、AIによって個別の学習スタイルに合わせたカスタマイズが可能となり、生徒の興味を引くような学習コンテンツも作成できること、AIによって正確かつ迅速なフィードバックが受け取れるため、生徒の学習効果も高められることから、AIを活用した教材や教科書開発の必要性を訴える。AIを活用した教材や教科書の開発を進めることで、生徒の学習効果を高め、教育現場のレベルアップにつなげられる、としている。
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