パーソルキャリアは、同社が全国の小学校・中学校に無償で提供しているキャリア教育 講師派遣授業(出前授業)「“はたらく”を考えるワークショップ」において、2023年度(令和5年度)参加校の募集を開始したことを、3月28日に発表した。
「“はたらく”を考えるワークショップ」は、小学4年生~中学3年生を対象にしたキャリア教育プログラム。同社は、各校の要望に応じて、「はたらく」に目を向ける「動機付けプログラム」、職業体験プログラム「しごとリアル@キャリアアドバイザー」、業界研究プログラム「しごと市場」、体験活動の学びを深める「職業体験前後プログラム」を全国の小・中学校に無償で提供している。
いずれのプログラムも、キャリアオーナーシップを身につけてもらうことを目的としており、数多くの職業を知ることの大切さや、「何に」なりたいかではなく「なぜ」なりたいかを考えることの大切さを伝える。また、すべてのプラグラムがオンライン授業にも対応。新型コロナ禍以降「はたらく」の当たり前が変化している中で、これからの社会を自分らしく生き抜いていくために、子どもたちが今すべきことは何なのかについて一緒に考える時間も設ける。
ほかにも、ITリテラシー教育や食育、環境教育など他業種の企業の出前授業と組み合わせた「企業間連携『生きる力』をはぐくむ講師派遣授業プログラム」の開発・提供にも取り組んでいる。
業界研究プログラム「しごと市場」では、未来の自分について考えはじめる際に知っておいてほしいポイントを、1回の授業の中に凝縮したエントリープログラム。「はたらく」ということに対してポジティブな目を向けることに重点を置き、単なる「職業選択」ではないキャリア形成の土台となる心の在り方を、自身の中に見つけてもらうことを目的としている。対象学年は小学4年生~中学3年生で、必要コマ数は2コマ(約100分)。
職業体験プログラム「しごとリアル@キャリアアドバイザー」は、同社のサービスを支える職種である転職サービス「doda」のキャリアアドバイザーが、普段行っている業務(転職希望者の情報を集め、最適な求人を紹介するまでの流れ)を体験してもらう職業体験プログラム。架空の転職希望者のプロフィールから、希望者の転職やキャリアの軸を探って、希望にマッチする求人を探す。対象学年は中学1年生~3年生(小学生応相談)で、必要コマ数は2コマ(約100分)。
業界研究プログラム「しごと市場」は、転職やサービス提供を通じて実際にさまざまな業界を経験しているパーソルキャリアの社員たちが、これまで経験した業界や仕事のやりがい、最初に入社した会社から現在に至るまでのキャリアの変遷などを紹介する。社員との対話を通じて、将来のキャリアについて考えていくプログラム。対象学年は中学1年生~3年生(小学生応相談)で、必要コマ数は3コマ(約150分)。
「職業体験前後プログラム」は、学校主体で実施される職業体験の前後に行うプログラム。職業体験をきっかけに、自らの意思で人生を選択する力を育んでいけるよう、多角的にアシストする。体験前は、一人ひとりの意欲を高める内容となっており、何のために実施されるのかを子どもたちと一緒に考え、目的を明確にし、体験当日に必須となる「質問する力」も身につけていく。体験後は、より学びを深めるために、ただの感想にとどまらない「振り返り」を行い、体験から受け取ったことを言語化して、その後の実生活に紐づけていく。対象学年は中学1年生~3年生(小学生応相談)で、必要コマ数は事前2コマ(約100分)、事後2コマ(約100分)。
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