エフィシエントとジェイックは、同社が共同開発した面接練習アプリ「steach」の実証実験を、横浜市内の学校法人で同市による支援のもと2023年1月から3月中旬に実施した。この実証実験は、就職活動をする学生とそれをサポートする学校法人のキャリアセンターに「steach」(スマホ、Web)を無償提供して業務負荷の軽減の効果を確認するもの。
実証実験の概要は以下の通り。
対象
横浜市内の学校法人(大学、専門学校)
実施期間
2023年1月から3月中旬
実施内容
面接を練習するスマホユーザー(おもに学生)と、それを管理する学校法人の管理者ユーザー(おもにキャリアセンターや就職支援課)に「steach」を利用してもらうことでアプリに不足している機能の洗い出しを行い、学校法人での就職活動支援の業務効率化が可能かどうかの実証実験を行った。
「steach」はこれまで就職支援を行ってきたジェイックの求職者からのニーズをもとに、「ひとりで気軽に面接練習ができて、客観的な評価がもらえる」環境を実現するため開発、リリースされた。2022年5月23日のリリースから面接練習(音声と動画の合計)は4万8632回(2022年5月14日~2023年3月13日)利用されている。ユーザーが自身をスマホで撮影した練習動画をAIが解析をすることで定量的なフィードバックを得られ、ユーザーがいつでもどこでも面接練習できる環境を提供している。
実証実験結果における学校からの声(一部抜粋)は以下の通り。
よかった点(ほかのユーザーにおすすめしたい点)
- シンプルで操作がわかりやすかった。
- AIの解析結果がグラフで表示されて改善点がわかりやすい。
- 言葉が詰まってしまって出てこない箇所が知れたから改善につながった。
- 手軽に空き時間を使ってできるので学生の負担にならない。
- 明るさや服装、表情のお手本などがあってよかった。
改善に向けたフィードバック
- 点数の基準についてもう少し具体的にアドバイスがあるとよい。
- 回答文の書き方について具体的なアドバイスがあるとよい。
- ランキングやレベルなどゲーム性を持った仕組みがほしい。
- オンライン面接はパソコンがおもなのでパソコンで利用できるとよい。
- 利用状況や進捗が見られるダッシュボードがほしい。
- ほかの業務ツールと連携できるとさらに業務効率が上がる。
今回の実証実験により、デジタル化が進んでいく中でも就職活動は特に人物を重視されるため定量化が難しく、キャリアセンターなどは常によりよい学生支援を目指し、学生が主体性を持って就職活動できるサポートを心掛けていることがわかった。
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