COMPASSは、同社が提供する「Qubena(キュビナ)」のAI型教材の学習データについて、高知県が独自に構築する学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」との連携を開始し、2023年度内より指導の一環として活用されることを3月14日に発表した。
児童生徒の1人1台端末を使ったソフトウエアの活用や、教育データの利活用が教育DX推進の次なるテーマとなっている。さまざまなデジタルサービスの学校現場への導入・活用が進む中で、それぞれのサービスが保有するデータのサービスの垣根を越えた連携が新たな課題と言える。
同社は、AIが児童生徒一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題する「Qubena」において、教育データ利活用による「個別最適な学び」の実現のため、サービスの垣根を越えた学習データの連携にも積極的に取り組んできた。そうした取り組みの一つとして、この度「高知家まなびばこ」との連携を開始することとなった。
同県では、教育委員会・学校が一丸となり1人1台端末環境における新しい学習スタイルの構築に取り組んでいる。文部科学省が開発・提供するCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」や各種デジタル教材などを連携させるハブとなる「学習eポータル」が、県が目指す新しい学習スタイルの根幹になると考え、独自に開発している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」を「学習eポータル」に対応させる計画を発表している。これにより教育データ利活用を推進し、「高知家まなびばこ」にスタディ・ログを蓄積して児童生徒や教員に適切にフィードバックすることで「個別最適な学び」の実現を目指す。
この度の連携により「Qubena」で学習したデータを「高知家まなびばこ」に蓄積して独自の分析を行えるだけでなく、蓄積されたほかのさまざまなスタディログと掛け合わせた分析とそれに基づく施策(EBPM)の実行や、児童生徒や教員への適切なフィードバックを通じた「個別最適な学び」の実現へとつなげられる。
今回の連携では、学習者を取り巻く教育データが学習者自身にとってより便利で効果的かつ安全に利活用されるよう、両者の知見・技術を束ねるとともに、自治体・学校・専門家とも連携して法令やシステム的なセキュリティ・安全性を確保しながらデータ利活用のモデルケースの創出に取り組んでいく。
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