エナジードは、教員向けイベント「生徒の主体性を引き出し、より良い学級経営に繋がる新しいキャリア教育のあり方」を、3月14日にオンラインで開催する。参加費は無料。
同イベントでは2023年度のカリキュラム策定・授業設計に向けて、先進的な取り組みを行っている学校の事例やノウハウを紹介する。
コロナ禍で行事や日々のコミュニケーションのあり方が大きく変化し、クラスのエンゲージメントや生徒の学習へのモチベーション低下など、学級経営に関する課題が多く挙がるようになった。結果的に学級崩壊に至ってしまう事例も起きている中、より良い学級経営を行っていくために鍵となるのは生徒の「主体性」の育成であると考えられる。
同イベントに登壇する浦安市立美浜中学校では、生徒の主体性を育むことで理想的な学級経営を実現している。教員が作成した学習計画表のフォーマットに対して生徒が自らその改善案を提案するなど、生徒が「自ら考え行動する」様子が多く見受けられ、実際そういった生徒の主体性は学級を経営していく上で大きな手助けとなっている。
主体性を育成し、よりよい学級経営を実現していくための一つのアプローチとして、キャリア教育を活用することが挙げられる。主体性、つまり「自ら考え動く力」は今後の社会でも普遍的に求められる力であり、キャリア教育で養われるべき能力や態度と大きく通ずるものであると同社は考えている。
文部科学省は新型コロナウィルス流行以前より、キャリア教育での職場体験の実施を必須とはしておらず、重要なのは「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度」を養うことであるとしている。つまり、具体的な手段にとらわれることなく、養われるべき能力や態度に主眼を置いてカリキュラムや授業を検討していく必要がある、と言える。このような整理をもとに「よりよい学級経営の実現」という視点に立ったとき、職場体験や職業講話などの前例を踏襲する形での活動にとらわれない「新しいキャリア教育のあり方」を模索する必要がある。
同イベントでは、キャリア教育・総合学習の時間で革新的な取り組みを行っている広尾学園中学校・高等学校 本科コース統括長・キャリア教育担当 土田義晶教諭と、浦安市立美浜中学校 2学年主任・研究主任 川久保周教諭が登壇する。また2人の講演後は、同社のCOO 下永田真人氏を交え、3人のパネルディスカッションも予定されている。
開催日時は3月14日の16時30分~18時で、Zoomを使用して行われる。3月16日、22日、24日の16時30分~18時には、同イベントの内容がアーカイブ配信される。参加には事前の申し込みが必要。定員は300人。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア