インストール不要で、どこからでも使えるAdobe Express
皆さんは、Adobe Express(アドビエクスプレス)をお使いになったことはありますか? Adobe ExpressはWebブラウザベースで利用できるデザインアプリで、ポスターやチラシなどの1枚ものの画像、複数ページのプレゼンテーションの作成のほか、動画やWebページも作成できます。モバイル版アプリも用意されているので、iPadなどでも作業可能です。
Adobe Expressの特徴は、10万点を超えるテンプレートで、誰でも簡単にテンプレートを編集してデザインを始められることです。もちろん、テンプレートを使わずにゼロからコンテンツを作成することもできますし、他のソフトウェアで作成した画像や動画を取り込むこともできます。高品質な素材を提供するサービス「Adobe Stock」の写真や動画を使うこともできるので、デザインの知識や経験がなくても簡単に魅力的なコンテンツを作ることができます。
人気の機能の一つがクイックアクションです。画像の背景の削除、動画のGIFアニメーションへの変換、動画のシーン切り抜き、色味の変更などがクリック一つですぐにできます。本格的なデザインツールで時間をかけて行っていた作業を自動化して、児童生徒が表現したいものをどんどん作成してクリエイティビティを発揮できます。
分かりやすさを重視したインターフェース。頭に描いたものを簡単に表現できる
Adobe Expressのすべての機能を利用するには一般向けでは有料ライセンスが必要ですが、小中高校向けAdobe Expressではすべて無料で利用できます。Webブラウザで使えて動作が軽く、OSも問わないので、どのGIGAスクール端末でも利用しやすいのが特徴です。
Adobe Expressは、構成がシンプルで、直感的に利用できるので、子どもたちが創作活動を心から楽しみながらよりよいアウトプットづくりに専念できます。一方で安全に使えるように、テンプレートやAdobe Stockの画像は小中学生に不適切な内容のものが出ないようにあらかじめフィルタリングがされています。
実際の教育現場でAdobe Expressの活用方法として多いのは、授業で学んだことや調べたこと、人に伝えたい内容をまとめて、発表するような使い方です。教科を問わずに活用できますし、学んだことを自分で整理することで、より学習内容が身につく効果もあります。他にも、部活動紹介や部員募集、大会出場案内のポスター作成などで活用する例もあります。文化祭、学園祭での展示物に活用したり、オンライン授業で使うツールの自分のアイコンを作成したりしている例もあります。