小中学生向け無料プログラミング教室を展開するプログラミング教育研究所は、東京都福祉保健財団が公募する「子供が輝く東京・応援事業」令和4年度採択団体となり、2023年1月から2025年3月まで約2年間の助成事業をスタートする。
同事業は、こども食堂など非営利で学習支援を行う団体(20~30団体程度)に、プログラミング教室開催のための講師派遣を無償で行い「micro:bit(マイクロビット)」480台を含むプログラミング教材を無償で提供するもの。
これに伴い、講師派遣や教材提供を活用してプログラミング教室を開催する「教室開催パートナー」、教室の講師やお手伝いをする「ボランティア」を広く募集する。また同事業では、子どもたちがプログラミングをはじめるきっかけ作りや学習成果の発表の場として、2023年度から「子供が輝く東京プログラミングコンテスト」を実施する。
2020年度から小学校でプログラミング教育が始まり、1人1台端末が配布され、国内のプログラミング教育環境は大きく前進した。しかし、国内の小学校ではプログラミングやコンピューティングを学ぶ教科がない。そのため、1人1台端末の活用方法やプログラミング教育の学習内容は地域や学校によって異なり、格差も生まれかねない状況となっている。
また、それを補うための民間のプログラミング教室は教材費などを含めると費用が高額で、経済状況を考えると一部の子どもしか通うことができない。このような現状を変え、すべての子どもたちにプログラミング教育の機会を提供するために同事業が始まった。
プログラミング教室を定期的に開催できる「教室開催パートナー」の募集要件は以下の通り。
- 非営利
- 東京都内で実施
- 小中学生5人以上参加
パートナー団体には、ITに詳しいボランティア講師の派遣、教材提供が無償で行われる。問い合わせのあった団体と打ち合わせの上、2023年1月から順次開始される。また、この教室の講師や手伝いができるボランティアも同時に募集している。ボランティアはプログラミング未経験者でも応募が可能。
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