大阪教育大学は、文部科学大臣の指定する教員養成フラッグシップ大学として、同学が提供するオンライン教材を活用した、日本初のオープンオンライン教員研修を開発し、大阪市教育委員会にて実証実験を8月1日に開始している。
同取り組みでは、社会が急速に変化する中で常に学び続けることが求められる教員に対して、同学が開発したオンライン教材を受講できるオンライン研修を提供。同学と提携する教育委員会に所属する教員に、研修の履修証明としてデジタルバッジを発行する。受講者は、取得したデジタルバッジを教育委員会に提出することで、正式の教員研修として認定される。
オンライン研修は、10分~15分程度で1つの学習が完結するマイクロラーニング形式なので、忙しい教員が通勤・移動中や休憩中などの隙間時間を利用して、少ない負担で学び続けられる。
また、同学と提携する教育委員会に所属する教員に、オンライン研修の履修証明書としてデジタルバッジが発行され、教員はデジタルバッジを教育委員会に提出することで正式な教員研修として認定を受ける。なお、大学が発行するデジタルバッジを教育委員会が研修の修了証として認定するのは、今回が日本初の試みとなる。
さらに、同オンライン研修は誰でもいつでもどこでも自由に受講可能な、オープンエデュケーションとして提供されるため、教員は必要とする内容の研修を必要なときにいつでも受講できる。同研修のシステムは、同学が産学連携しているCCC-TIES(サイバー・キャンパス・コンソーシアムTIES)が開発し、オープンソースソフトウェアとして無償公開されている学習システム「CHiBi-CHiLO(ちびチロ)」を採用し、構築されている。
同実証を経て、2023年度からは全国の教育委員会へ展開していく。
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