大阪電気通信大学高等学校は、2022年度新入生の授業にアンカーネットワークサービスが製造したリユースパソコンを活用していることを、9月7日に発表した。
同校では、工学科のプログラミング授業で使用するパソコンとして、以前から新品のパソコンを斡旋していたが、保護者の負担が大きく、導入方法の多様化を検討していた。また同校の校長は、以前よりSDGs達成に向けて生徒にも環境改善意識を持ってもらいたいという教育方針を持っていた。
そこで、環境に配慮したリユースパソコンの授業活用をアンカーネットワークサービスへ相談し、機能や価格などを検討した結果、本年度の新入生にアンカーネットワークサービスのリユースパソコンを斡旋することとなった。工学科新入生全255名への案内を行った結果、今年5月、219台のリユースパソコンが新入生の手元に届き、授業で使用開始されている。
今回提供されたリユースパソコンは、主に大企業・団体などから回収した使用済みパソコンを再生しており、新規購入の場合のおよそ1/3の価格となった。
リユースパソコンは、回収品のデータ消去を行い、破損部品の取り換えやクリーニングなどを行った上で、OSなど必要なソフトをインストールして提供された。アンカーネットワークサービスは、回収以降のすべてのプロセスにわたって適正さを監査する、日本国内では10社のみが保有しているリユース・リサイクルの国際的規格R2(Responsible Recycling:責任あるリサイクル)の認証を受けている。
また、インストールされるWindowsOSは、マイクロソフト社のMAR(Microsoft Authorised Refurbisher)プログラムに基づく正規OSを用いている(日本国内で10社のみが公式ディストリビュータ)。
こうした品質面の対応に加え、今回のリユースパソコンにはすべて3年間の保証が付いている。加えて、アンカーネットワークサービスは同校に予備機を貸与しており、万が一トラブルがあっても授業が継続できる。
リユースパソコンを使用することにより、新規製造にかかる資源導入や温暖化ガス排出などの環境負荷の大幅な軽減を可能にし、学校としてSDGsへの取り組みにつながること、また生徒の意識向上につながることが導入決定の決め手の一つになった。卒業後引き取りを希望する場合は、リユースパソコンとして活用の場を探ることとなっており、さらなる環境負荷低減に取り組む。
購入した保護者からは価格感において好評を得ており、新入生の約86%がアンカーネットワークサービスのリユースパソコンを購入した。同校では、今後の品質状況やサポートなどを評価した上で、来年度以降も継続予定となっている。
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