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大学図書館の職員、6割超がコロナ禍で業務が以前よりも大変になったと回答【アクセスセキュリティ調査】

 アクセスセキュリティは、大学図書館の職員および大学の事務職員1001名を対象に実施した、大学の図書館についての調査結果を9月2日に発表した。同調査は、8月1日~5日の期間に行われている。

 調査対象者に、実務に取り組む立場から見て大学の図書館は重要だと思うかを尋ねたところ、「非常に重要であると思う」が36.5%、「それなりに重要であると思う」が48.9%、「さほど重要ではないと思う」が10.4%、「まったく重要ではないと思う」が4.2%となり、8割超が「重要である」と回答した。

 勤務先の大学図書館は利用しやすいと思うかを尋ねた質問では、「非常に利用しやすい」が16.6%、「それなりに利用しやすい」が62.4%、「あまり利用しやすくはない」が18.6%、「利用しにくい」が2.4%となり、「利用しやすい」という回答が約8割を占めている。

 コロナ禍以降の大学図書館は、業務ボリュームが増大していると思うかを尋ねたところ、「非常に増大していると思う」が15.2%、「やや増大していると思う」が49.1%、「増大しているとは思わない」が30.3%、「むしろ減少していると思う」が5.4%となり、6割超が「増大していると思う」と回答した。あわせて、大学図書館について、人員増加や設備維持、更新の予算を増やすべきだと思うかを尋ねた質問では、「非常にそう思う」が20.0%、「ややそう思う」が50.9%、「あまりそう思わない」が26.2%、「まったくそう思わない」が2.9%と、7割超が「そう思う」と答えている。

 コロナ禍以降、業務が以前より大変になったと感じるかを尋ねたところ、「非常に大変になった」が40.4%、「やや大変になった」が44.0%、「あまり変わらない」が11.6%、「楽になった」が4.0%と、「大変になった」という回答が8割超を占めた。

 図書館における職員や本の管理業務について、マンパワーは足りているかを尋ねた質問では、「十分に足りている」が23.8%、「それなりに足りている」が42.0%、「やや足りない」が25.2%、「まったく足りない」が9.0%となり、6割超が「足りている」と答える一方で、「足りない」という回答も3割超に達している。現状でもっとも人出が足りていないと感じる業務としては(複数回答)、「図書の管理業務」(63.2%)、「カウンター業務やリファレンス業務」(50.3%)、「消毒作業などの館内のコロナ対策」(43.9%)が上位を占めた。

 デジタル化の推進によって、図書館業務は楽になると思うかを尋ねたところ、「楽になると思う」が79.2%、「楽になるとは思わない」が20.8%となっている。

 「楽になると思う」理由としては、「紙での仕事が多くデータ化することにより簡易化されると思う」「貸出、返却に人が不要になる。電子書籍であるなら図書管理の負担が減る」「デジタル化された方が今の大学生は分かりやすく使いやすいと思う」といった意見が寄せられた。一方「楽になるとは思わない」理由としては、「書籍の状態などの管理を行う上では、人の目でチェックが必要だと思うから」「貸し借りについては楽になると思うが、図書を消毒しての返却により楽になるとは思わない」「一定数人手は必要であるし、デジタル化してもシステムを動かし維持管理し、チェックするのは人であるから」といった意見が寄せられている。

 デジタル化を進める場合、勤務先でどういった取り組みを行いたいかを尋ねた質問(複数回答)では、「入館者および館内状況の管理」(54.9%)、「利用者データの詳細な管理」(50.2%)、「図書データの詳細な管理」(49.5%)が上位となった。

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https://edtechzine.jp/article/detail/8086 2022/09/07 08:00

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