モノグサは、同社が提供する記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」が、東京都墨田区立中和小学校の児童159名(4年生~6年生)を対象とした実証事業で活用され、3学年とも墨田区独自の学力調査で理科の「知識・技能」に関する平均得点率が昨年比で約10%上昇したことを、8月31日に発表した。
本実証は、昨年の学力調査の結果で相対的に得点率の低かった理科の得点率の上昇を目的として実施された。1年間の総復習を「Monoxer」を活用して実施し、学習期間終了後に受けた学力調査の点数を昨年の結果と比較検証した。
本実証の概要は以下の通り。
- 対象人数:同校の児童159名(4年生57名、5年生44名、6年生58名)。
- 実施期間:4年生(21年度は3年生)、5年生(21年度は4年生)は2022年2月28日~4月24日の間、6年生(21年度は5年生)は2022年1月31日~4月24日の間に学習し、学習完了後の4月26日に学力調査を実施。
- 学習内容:児童は、学年ごとに異なる内容の理科の年間復習を「Monoxer」で学習。「Monoxer」の学習計画機能に基づいて全体の学習内容を日割りし、児童は「Monoxer」が提示した日ごとに決められた学習量を学習した。
- 実施方法:3校時の前に設定した「10分間スタディ」の時間と日々の宿題の中で、「Monoxer」による学習を実施。教員は「Monoxer」のリアクション機能を活用し、毎週月曜と金曜に児童に声をかけ、児童のモチベーション維持を図った。
墨田区の学力調査では、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に取り組む態度」の3つの観点で得点率を計測する。本実証では「知識・技能」に関する得点率が4年生~6年生すべての学年で約10%上昇し、2021年度は全国平均を下回っていたものの、2022年度は全国平均を上回った。
また、「Monoxer」を通した教員の働きかけによって児童たちの家庭学習の習慣に変化が見られ、学習習慣が定着する結果となった。
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