rakumoは、稟議、申請書類に携わっている大学教員・職員を対象に実施した、大学のワークフローに関する調査の結果を7月8日に発表した。同調査は5月24日~25日の期間に行われ、119名から有効回答を得ている。
調査対象者に、大学においてオンライン化が進む中でDXの重要性が高まっていると思うかを尋ねたところ、「非常にそう思う」が44.5%、「ややそう思う」が37.0%となった。
大学においてオンライン化が進む中でDXの重要性が高まっていると「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「業務プロセスの効率化で、業務の工数を削減できるから」が74.2%、「データをきちんと記録できるから」が57.7%、「テレワークなどの柔軟な働き方に対応できるから」が51.5%となっている。
大学においてオンライン化が進む中でDXの重要性が高まっていると思う理由を、自由に答えてもらったところ、「効率化やSDGsの観点から」「教育機関が率先して取り組んでいる姿を学生に見せなければ、DXに対応した学生が育たない」といった意見が寄せられた。
勤務先の大学における「承認業務・稟議申請業務」の実施方法としては、「紙」が81.5%、「システム」が48.7%、「メール」が22.7%となっている。
勤務先の大学における承認業務・稟議申請業務の実施方法が「紙」であると答えた人に、承認業務・稟議申請業務を紙で行うことに関する課題を尋ねた質問(複数回答)では、「承認作業に時間を要している」(61.9%)がもっとも多く、「保管スペースが圧迫している」(58.8%)、「該当の申請書を探す時間がかかる」(34.0%)がそれに続いた。
同じく、勤務先の大学における承認業務・稟議申請業務が「紙」であると答えた人に、承認業務・稟議申請業務を紙で行っているシーン・項目を尋ねたところ(複数回答)、「稟議書」(80.4%)、「出張申請」(40.2%)、「物品購入・管理(パソコン、ITシステム、文房具)」(40.2%)が上位を占めている。
そのほか、承認業務・稟議申請業務を紙で行っているシーン・項目を自由に答えてもらった質問では、「外部からゲスト講師を招へいする際の承認申請書など」「一定金額以上の支出は必要になる」といった回答が寄せられた。
勤務先の大学における承認業務・稟議申請業務の実施方法が「システム」と答えた人に、承認業務・稟議申請業務をシステムで行うことで得られたメリット・効果を尋ねたところ(複数回答)、「外出先から申請・確認・承認が実施できた」(46.6%)が最多となり、以下「ペーパーレス化による環境保全への貢献とコスト削減効果が得られた」(43.1%)、「研究室や部署を駆け回らず時間を削減できた(決裁の迅速化)」(36.2%)が続いている。
そのほか、承認業務・稟議申請業務をシステムで行うことで得られたメリット・効果を自由に答えてもらった質問では、「ファイル管理スペースが要らなくなった」「業務進行度合いの見える化」といった回答が寄せられた。
同じく、勤務先の大学における承認業務・稟議申請業務の実施方法が「システム」以外と答えた人に、承認業務・稟議申請業務をシステムで行う場合、システムに求めること/期待することを尋ねたところ、「誰もが簡単に使える操作性・デザイン」(70.5%)、「導入・構築が簡単」(47.5%)、「申請ステータスがわかりやすい」(42.6%)が上位を占めている。
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