田中貴金属グループの純粋持株会社であるTANAKAホールディングスは、Study Valleyが運営する教育機関向け探究学習支援プラットフォーム「TimeTact」に、貴金属について学べるコンテンツを提供したことを発表した。第一弾として、「都市鉱山」をテーマにしたコンテンツを6月10日より公開している。
高等学校学習指導要領改訂により、2022年度から「総合的な探究の時間」が開始された。この科目では、横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、生徒自らが学び、考え、主体的に判断することが求められている。同社はこのような背景を踏まえ、貴金属を軸とした学びを提供し、日本の将来を担う若い世代に貴金属について知ってもらうきっかけを作るため、今回のコンテンツ制作・提供に至った。また、今回の貴金属コンテンツを通じて今後のキャリア形成や人生を支える考え方やその選択肢などを生徒に検討するきっかけになることも目的としている。
第一弾として「TimeTact」に公開した「都市鉱山」がテーマのコンテンツは、さまざまな製品に貴金属などの資源が使われている状況を、都市にある鉱山に例えている。どうしたら日本の都市鉱山をより活用できる機会を作れるかという問いに対して計5つのレクチャーを展開。貴金属の特性、その採掘量や希少性、製品への活用、資源の循環など、さまざまな角度からアプローチしていく内容となっている。これらのレクチャーを通じて、若い世代の都市鉱山の認知を拡大するとともに、貴金属を通じての探究学習のサポートを目指す。
「TimeTact」は、「探究学習」×「社会とのつながり」を実現するプラットフォーム。教員の負担を軽減し探究学習の実践をサポートすると同時に、社会(企業)との連携により探究学習の成果物へフィードバックや「いいね」を受けることができる。身の回りにある課題を起点に、教室内に留まらない、社会に開かれた学びの場を提供している。「TimeTact」とSTEAMライブラリーを活用することで、専門的知識の習得と創造的で論理的な思考の掛け合わせが生まれ、未知の課題やその解決策を見出す力が養われる。同社では、今後も「TimeTact」上で貴金属に関するコンテンツを拡充していく。
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