LINEは、同社が運営するスマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、全国の高校生を対象に実施した、制服選択制について思うことや多様性を考えるきっかけになっているものなどに関する調査の結果を、5月26日に発表した。同調査は、4月15日~17日の期間に行われ、1000名から有効回答を得ている。
調査対象者に、自身が通う高校で制服の選択制を実施しているかを尋ねたところ、「実施している」という回答が57%に達し、「実施していないが、今後する予定」と合わせて割合が60%を占めた。
調査対象者のうち、制服のある学校に通っている人に、制服を選択制にすることについてどう思うかを尋ねた質問では、「とてもいいと思う」が6割弱、「いいと思う」が3割弱となり、9割近くが「いいと思う」と答えている。男女別では、女子の9割強、男子の8割強が「いいと思う」と回答し、「とてもいいと思う」は女子で7割弱、男子で5割だった。
制服選択制について「いいと思う」と答えた人からは、「うちの学校は女の子でもズボンを選択している子が多いから」「私はリボンよりネクタイをつけたかったので、選択制はありがたい」「『男らしさ、女らしさ』というものに縛られなくて自由でいいから」といった意見が寄せられている。
普段、多様性について考えていることがあるかを尋ねたところ、「ときどきある」が4割超でもっとも多く、「よくある」と合わせた割合は7割を超えた。男女別では、男子が7割超、女子が8割と女子高生のほうがやや多い。また、「よくある」の回答も女子が多かった。学年別では、低学年になるほど「よくある」という回答が多い。
多様性についてふだん考えることが「まったくない」と答えた人以外に、多様性を考えるきっかけになっているものを尋ねた質問(複数回答)では、「SNS(Twitter、Instagram、TikTokなど)」が4割弱で最多となり、「テレビ(番組や特集、ニュースなど)」「YouTube」「学校の授業や先生」「友だち」がそれに続いた。男女別・学年別でも「SNS」「テレビ」「YouTube」が上位を占め、男女別では女子の「SNS」が4割超に達し、男子よりも多く、YouTuberやTikTokerといった「有名人やインフルエンサー」を挙げる回答も女子の方が多い。
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