POPERは、同社が提供するスクール専用業務管理&コミュニケーションアプリ「Comiru(コミル)」が、学習塾に通う小・中校生の子どもを持つ保護者300名と、全国の学習塾70教室を対象に実施した、「保護者と学習塾の意識調査」の結果を5月25日に発表した。同調査は、保護者に対して4月12日~15日、学習塾に対して4月19日~5月12日の期間に行われている。
調査対象者のうち、保護者に現在子どもが通っている学習塾を知ったきっかけを尋ねたところ、「知人・友人の口コミ」(47.0%)が1位に、「ネットの口コミ」(28.3%)が3位にランクインし、学習塾を知るきっかけとして口コミが保護者から重視されていることがわかった。
学習塾に、集客目的で力をいれている施策を尋ねた質問(複数回答)では、保護者が重視していない「ブログ更新・掲載」が4位にランクインしている。また、保護者が重視する「ネットの口コミ」については、あまり重視していないことが明らかになった。
保護者に、現在子どもが通っている学習塾を選んだ基準を尋ねたところ、「自宅・学校から近い」「子どもに合うカリキュラムがある」「講師や教室長とのコミュニケーションが取りやすい」が上位を占めている。一方で、学習塾に保護者が重視していると思う学習塾選びの基準を尋ねた質問では、保護者への質問で4位にランクインした「講師の授業方法」を、学習塾側ではあまり重視していないという結果となった。
保護者に、現在子どもが通っている学習塾での連絡手段について、理想と現実の2パターンを尋ねたところ、連絡手段の「メール」や「LINE」への切り替えが進んでおらず、未だに「電話」で連絡を行う学習塾が多く、保護者の要望に応えられていない学習塾が多い。
保護者に、現在子どもが通っている学習塾において、デジタル化を進めてほしい項目を尋ねた質問(複数回答)では、「相談連絡」「お知らせ・通知」といったコミュニケーション面を挙げる回答が多かった。学習塾に、デジタル化を進める必要があると思う/進めている項目を尋ねたところ(複数回答)、保護者と同様にコミュニケーション面のデジタル化を進めようとしている学習塾が多いことがわかる。一方で、保護者が2位に挙げた「授業や学習の進捗管理」について、学習塾側でのデジタル化の優先度は低いという結果となった。
保護者に「退塾を検討した理由」、学習塾に「想定される退塾理由」を尋ねた質問(複数回答)では、どちらも「成績不振」「保護者と講師のコミュニケーション」が上位を占めている。
保護者に、学習塾に期待する授業外のサポートを尋ねたところ、「子どもの成績管理」がもっとも多かったが、学習塾が現在行っている授業外サポートとしては「受験前の保護者の相談対応」「進路相談、最新の入試情報」が上位となり、保護者の希望と学習塾側の対応のズレが明らかになった。
保護者に、1か月で払える授業料、1年間で払えるトータルの学習塾代(授業料や合宿などを含む合計)を尋ねた質問に対する回答から算出した平均金額は、月額で約2万3000円、年間では約28万円となっている。
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