MicrosoftによるWindows 10の標準機能を活用した授業アイデア
会場となったExcel Londonはさまざまな展示会が行われるホールで、日本からも教育関係者が訪れると事前に聞いていたが、会場の大きさのせいかそれほど日本人は目立たなかった(他のテクノロジー系の国際的に有名な展示会と比べても少ない方だと思う)。41000平方メートルものスペースに多数のブースがひしめき、トークやカンファレンスが終日行われた。
EdTechと言っても、広大な会場の何割かは学校経営の情報化のためのソフトウェアやクラウドサービスを提供する企業の出展に占められていた。
Edtechの展示会に来たのに、学校経営を情報化するツールばかりで、テクノロジーを活用した授業実践のデモンストレーションが少なかったのは残念だったが、その中で非常に実用的な授業案のデモンストレーションが行われていたのがMicrosoftのブースで注目を集めていた。
Microsoftのブースでは、Windows 10に標準で付いている「ペイント 3D」を使って作った3Dオブジェクトを3Dプリントしたり、簡単にMR(Mixed Reality)に活用したりするレクチャーが行われていた。手前の方にはPCが置かれ、実際のクラスのような雰囲気で参加者はガイダンスに従ってペイント 3Dを試しながらレクチャーを受けていた。
これまでのWindows付属のペイントツールは、最小限のお絵かき機能がついただけのもので、PCに慣れ親しむために使う程度の、実用的とは言い難いものだったが、Windows 10付属のペイント 3Dは別物で、触りながら簡単に3Dのデザインを行うことができる。これならWindows 10がインストールされたPCがあれば、すぐ実際に授業で試すことができるだろう。