ナガセは、2022年の入試において、同社が運営する「東進ハイスクール」「東進衛星予備校」から東京大学に現役合格した生徒を対象に実施した調査の結果を、3月28日に発表した。同調査は、3月10日~12日の期間に行われ、384名から有効回答を得ている。
調査対象者に、留学をしたいと思うかを尋ねたところ、「留学をしたい」という回答は2020年に前年を下回ったもののそこから上昇に転じ、2022年は61.9%を占めた。「必ずしたい」は26%に達しており、東大現役合格者の留学への意識が非常に高いことがわかる。また、「留学をしたくない」は2021年までは増加したものの、今回の調査では13.8%と、コロナ禍以前の2019年よりも低かった。
留学をしたいと思ったきっかけを尋ねた質問では、「海外旅行経験」がもっとも多かったものの減少傾向にあり、「インターネット・テレビなどの情報」「家族や身近な人の勧め」が前年より上昇している。「学校での活動・取り組み」の減少は、海外の大学から学生を招く校内留学などのイベントが中止となった影響などが考えられる。
留学をしたくないと思う理由としては、「語学能力などに自信がない」「経済的な負担が大きい」が上位を占めた。一方で、「治安などの安全面の心配」はコロナ禍が始まった2020年に上昇し、以降は20%程度で変動していない。「興味がない」という回答は、2019年から半減した。
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