ギブリーは、近畿大学と連携して、同社が提供するAIチャットボット「PEP(ペップ)」を、近畿大学の全学生(大学院・短期大学部含む)と教職員の計3万6000名を対象に、学内で運用するSlack環境に導入することを3月16日に発表した。3月22日から運用を開始し、授業などで使用するシステムなどに関する、学生・教職員からの問い合わせに自動応答する。
近畿大学では、授業でソフトウエアを使う機会やその種類が年々増えるにつれ、複数の学生からソフトウエアの利用方法など同じ内容の質問が繰り返し寄せられており、それに個別対応することで窓口スタッフの業務負担の増加が問題となっていた。
こういった問題を解決すべく、「PEP」を利用して全学生・教職員に導入しているコミュニケーションツールSlackに「KUDOS Bot」を設置することで、AIがよくある質問に24時間自動応答する仕組みを構築し、学生・教職員の利便性向上と窓口スタッフの業務負担の軽減を目指す。
「KUDOS Bot」は、「PEP」を利用して学生・教職員から寄せられる「よくある質問」に対応するサービスで、Slack上で「KUDOS Bot」を選択して質問を入力すると関連するキーワードが表示され、てはまるものをクリックすると回答が表示される。学習機能を備えており、利用者からのフィードバックをもとに回答内容の精度を高められるので、使用するほど幅広い問い合わせに対して質の高い対応ができるようになる。
今後は、学生たちが自由なコミュニケーションを楽しめるようにすべく、ギブリー、rinna、デジタルヒューマンの3社が共同開発中の、人間の姿をしたAIキャラクターパッケージの導入を検討している。
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