カタリバは、実践型探究学習「全国高校生マイプロジェクト」に取り組んだ全国の高校生1654名を対象に実施した、「全国高校生マイプロジェクト」の経験が自身の将来や志向性にどのような影響を与えるのかに関する調査の結果を、3月8日に発表した。同調査は、2021年12月13日~2022年2月22日の期間に行われている。
調査対象者に、今回の探究の経験から自身の将来は自身で切り拓けると思ったかを尋ねたところ、「とてもそう思う」「そう思う」を合わせた割合が約9割を占めた。
社会をよりよくするため社会の問題に関与したいかを尋ねた質問でも、「とてもそう思う」「そう思う」を合わせた割合が9割超に達している。
今回の探究学習を通じて、将来の自身がやりたいことがわかったかを尋ねた質問に対する回答を、行動の深度(計画・調査・フィールドワーク・企画実行)別でみると、深く行動している生徒ほど「そう思う」と回答する割合が高く、探究学習が実践的になるほど将来へのビジョンが明確になる傾向がうかがえる。
自身の参加によって、変えてほしい社会現象が「少し変えられるかもしれない」と思うかを尋ねた質問では、興味関心と探究学習のテーマが一致している生徒と、一致していない生徒で比較すると、前者の方が「そう思う」と答えた割合が高く、自分の興味関心のあるものをテーマに設定した人ほど、社会に対する自己効力感が上がるということが明らかになった。
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