セコムは、小学生の子どもを持つ全国の保護者400名(25~59歳)を対象に実施した、「小学生の安全対策に関する意識調査」の結果を3月2日に発表した。同調査は、1月24日~25日の期間に行われている。
調査対象者に、子どもの日常生活について不安を感じているかを尋ねたところ、「とても感じている」(18.3%)、「どちらか言えば感じている」(48.0%)を合わせた割合が6割超を占めた。子どもと保護者の性別でみると、高学年の男児をもつ保護者は男性が78.0%、女性が74.0%と、不安を感じている保護者が男女ともに7割超に達している。
子どもの日常生活でもっとも不安に思うことを尋ねた質問では、「屋外での事故や怪我」(25.3%)がもっとも多く、以下「連れ去り、通り魔などによる危害」(24.5%)、「インターネット上のトラブル、危険」(18.5%)が続いた。
子どもの安全対策として有効だと感じていることとしては(複数回答)、「親子での緊密なコミュニケーション」(68.0%)が最多で、「子どもの行動範囲の定期的な把握」(59.5%)がそれに続いている。また、子どもの安全対策として有効だと思う防犯ツールを尋ねたところ(複数回答)、「防犯ブザー」(65.0%)と「子どもの居場所がわかるGPS端末」(64.8%)が、他に20%超の差をつけて上位を占めた。
学校の授業以外に、子どもだけでインターネットを利用することがあるかを尋ねた質問では、高学年の保護者の8割超が「ほぼ毎日ある」「ときどきある」と答えており、子どものインターネット利用については約7割が「不安を感じている」と回答している。なかでも、高学年の子どもをもつ女性の保護者は、8割超が「不安を感じている」と回答した。
特に不安に感じていることとしては、「視力の低下や睡眠不足など健康上の問題」(24.7%)がもっとも多く、そのほか「いじめなど友人間のトラブル」(17.7%)、「知らない人とのメッセージのやりとり」(16.7%)といった、インターネット上での交友関係に関する不安を挙げる回答が寄せられている。
子どものインターネット利用にあたって、家庭で講じている対策を尋ねたところ、「使用する時間帯、場所、限度時間を決めている」(61.9%)、「勝手に課金しないように約束している」(51.9%)、「個人情報や写真を知らない人に送ったり、SNSに公開しないように教えている」(39.0%)が上位を占めた。一方で、「特に対策はしていない」(10.6%)という回答もみられる。
新型コロナ禍で、子どもの日常生活にどのような変化があったかを尋ねた質問(複数回答)では、「ゲームをする時間が増えた」(53.0%)と「動画サイトの閲覧時間が増えた」(51.5%)が半数超の回答を集めた。「親子で会話する時間が増えた」という回答は21.8%に留まり、「友だちとアプリやSNSなどで連絡することが増えた」は11.5%と、人との関わりの変化もみられる。
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