しくみデザインは同社が提供する、プログラミングができるデジタルスケッチブック「Springin’ Classroom(スプリンギン クラスルーム)」について、学校向け無料プランの拡充およびChromebook版への対応を3月1日に発表した。
「Springin’ Classroom」は、字を使わない直感的なビジュアルプログラミングでデジタル作品がつくれるアプリ「Springin’」を使用し、プログラミング授業を行うことができる教育機関向け教材パッケージ。ICT端末ひとつで、絵を描いたり、写真を撮影したり、音を録音・編集したり、文字を使わない直感的プログラミングで動きをつけたりすることにより、授業で端末を活用しながら創造・表現する力を養うことができる。
従来はノートや模造紙などの紙にまとめていた社会のまとめ学習や観察日記、理科実験の結果、図画工作での作品づくりなどを、プログラミングもしながらデジタル作品として自由自在に表現することが可能で、教科の学びを深められる。プログラミングは文字を一切使わず、指先でのタップ操作だけで行えるため、端末の操作に不慣れな低学年からでも使い始めることができる。
「Springin’ Classroom」のサービス提供開始当初における学校向け無料プランは、ライセンス数上限を1000人までに設定し大規模な学校でも使えるものだった。一方で、ワーク(作品)保存数は1校につき50作品までと制限があり、1クラス程度での活用範囲となっていた。
そのため、学校関係者からは「クラス単位だけでなく、学年全体で使いたい」「生徒たちの作品を保存し蓄積させて、学校全体として取り組んでいきたい」といった要望があった。これを受け、より多くの学校や学年で「Springin’ Classroom」を活用した授業環境を提供すべく、ライセンス数を無制限とし、1校につき500作品まで対応した学校向け無料プランの拡充を行った。
さらに、GIGAスクール構想により配備された端末のOSシェアはChromebookが全体の40%を超えている状況から、iOSとAndroidに加えて、Chromebookにも対応した「Springin’ Classroom」の提供も開始。これにより、小中学校に配備済み端末の約70%をカバーすることが可能となった。
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