デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は、小・中・高校・塾・予備校で英語教育に携わる教員・講師100名を対象に実施した、英語4技能教育の現状と課題、英語教育におけるAI活用についてのアンケート結果をまとめた報告書を、1月19日に発表した。
英語4技能すべてに対応した授業を実施しているかを尋ねた質問では、そういった授業を実施している学校は全体の45%で、中学校では英語4技能すべてへの取り組みが進んでいる一方で、公立高校、受験対策塾、予備校の3分の1が、「実施予定はない」「わからない」と答えており、高校や進学塾での4技能対策は進んでいない。
英語4技能のうち、もっとも力を入れたい分野としては、「スピーキング」がもっとも多かったものの、実際に行っている授業は「リーディング」が80%、「ライティング」が79%、「リスニング」が74%で、「スピーキング」は59%ともっとも少ない。とりわけ、高校や進学塾での「スピーキング」対策が弱い結果となった。
英語4技能対策における課題としては、「教員のスキル不足」が74%でもっとも多く、その他「適切な教材・コンテンツ不足」「生徒の学習時間が少ない」「教員の準備時間が足りない」「教員不足」「受験英語と実用英語のギャップ」「生徒の意欲が低い」といった問題が明らかになっている。
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