アプリ甲子園実行委員会は、全国の中高生を対象にしたスマートフォン向けアプリ開発コンテスト「アプリ甲子園2021」の決勝を、10月24日に開催した。
「アプリ甲子園」は、次世代を担う若手クリエイターの発掘と健全な育成支援を目的に、2011年から開催されている中高生向けのアプリ開発コンテスト。全国の中高生が開発した、iPhoneやAndroid端末に対応するスマートフォン向けアプリ(タブレット端末向けアプリ含む)や、Webブラウザ上で動作するWebアプリを広く募集し、企画力や実装力の観点から、優秀作品を選出・表彰する。
「アプリ甲子園2021」は、7月1日~9月5日まで作品を募集し、1次審査と2次選考会を経て選出された10組が、決勝大会に進出した。
決勝大会では、ファイナリスト10組による公開プレゼンテーションが行われ、さまざまな分野で活躍する審査員がアプリの企画力を審査した後に、端末上で実際にアプリを操作したり、ソースコードを確認したりしながら実装力を採点し、「企画力×技術力」をもとに、優秀作品を選出している。
優勝・総務大臣賞に選ばれたのは、渋谷教育学園渋谷高等学校の上坂進之祐さん、古田基忠さん、大塚嶺さんによる、AIと英会話の練習ができるiOSアプリ「AIbou(アイボウ)」で、会話相手がAIなので気を遣ったり費用がかかったりすることなく、気軽に英会話を楽しめる。また、従来のアプリでは難しいとされてきた、自然な会話を実現している。同作品は、自らの問題意識を起点にサービスがつくられていることと、質の高い実装力が総合的に評価され受賞に至った。
準優勝には、早稲田実業学校高等部の保坂篤志さんによる、画像認識で単語帳から単語を取り込んで、オリジナルのMy単語帳を簡単につくれる「WordCam(ワードカム)」が、第3位および技術賞には、東京都立新宿山吹高等学校の青木勇樹さんによる、スマートフォンに表示した原稿を実際の話すスピードに合わせて自動スクロールしてくれるプレゼンテーション用原稿表示アプリ「Presc(プレスク)」が選ばれている。
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