テックオーシャンは、上位大学工学部の学生(学部2年~4年)に対して実施した、終身雇用制度やキャリアプランに関する意識調査の結果を、9月28日に発表した。同調査は、6月25日と7月16日に行われ、221名から有効回答を得ている。
調査対象者に、起業・独立についての意識を尋ねたところ、「いつか起業・独立したい」という回答は26.0%に留まり、「起業・独立はしないと思う」が73.1%を占めた。
就職/院進学について尋ねた質問では、「大学院に進学しようと考えている」が58.8%、「就職か院進学するか迷っている」が17.2%と、約8割の学生が院進学を視野に入れていることが明らかになっている。一方で、「学部卒で就職しようと考えている」という回答は23.1%に達した。
今から45年後の世界を想像した、終身雇用についての予想を尋ねたところ、「終身雇用制度は既に無くなっている」は20.5%、「終身雇用制度は10~20%の企業で続いている」は44.2%、「終身雇用制度は全体の半分で続いている」は31.6%となっている。
社会に出てから45年間、どのように働いていると思うかを尋ねた質問では、「何度か転職をして、会社で働いている(リモート就業を含む)」が43.9%、「ひとつの会社で働き続けている」が37.4%、「就職後、能力が身についたら独立してフリーランスをしている」が9.3%、「働かず、好きなことで(仕事という感じではないが)稼いでいる」が5.1%、「45年も働かず、成功して、仕事をせずに楽しく過ごしている」が2.3%だった。
「どんな人生を送りたいか」という質問に対しては、「振り返ったとき後悔はあっても納得ができる人生」「多少苦労したとしても満足したという気持ちになれる人生」「自分の存在や自分の言葉、自分の作品が人の支えになれるような人生」「誰かの人生を豊かにする事ができる一助ができる人生」「仕事もしながら自分の趣味に没頭したい」「あるに越したことはないが、仮に大きな成功がなくてもよいので、大きな失敗のない、楽しい人生」といった回答が寄せられている。
自身の希望する人生を送るために、重要と思われる要素を尋ねたところ、「お金」は71.9%、「時間」は67.2%、「家族」は45.8%、「学び」は43.8%、「仕事」は40.1%となった。
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