コドモンは、同社が提供するこども施設向けICTシステム「コドモン」を利用している全国の保育施設を対象に実施した、新型コロナ禍における保育所運営への影響に関するアンケート調査の結果を、9月8日に発表した。同調査は、8月6日~14日の期間に行われ、361の施設から回答を得ている。
調査対象となる施設に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、1年前と比較して自身の勤務状況にどのような影響が出たかを尋ねたところ、「とても忙しくなった」「少し忙しくなった」を合わせた回答が60.4%に達した。
この1年間で増加した業務を尋ねた質問(複数回答)では、ほぼすべての項目で増加しており、「コロナ感染者・濃厚接触者が発生したことへの対応」は64.3%に達している。
新型コロナウイルス感染症の影響によって、現在起きている問題としては(複数回答)、78.7%が「保護者に施設での子どもの様子や行事などを直接見てもらう機会の減少」を挙げたほか、「消毒作業の負担増加」という回答も69.0%となった。また、割合は少ないものの、「外遊びができない(近隣からのクレームなどにより)」という回答もみられる。
こういった問題に対して、どのような工夫をしているかを尋ねたところ(複数回答)、複数の項目が70%を超えており、保育施設では複数の点に配慮して業務にあたっていることがわかる。また、回答者の約4分の1が、行事や園での子の様子を保護者に伝えるために動画コンテンツの配信を実施している。
あればうれしい支援としては(複数回答)、回答者の約40%が「最新の情報にアクセスしやすくなるための支援」と答えており、現在でも最新情報や対策についての情報を得ることに不安を持っていることが明らかになった。
新型コロナウイルスワクチンの接種状況を尋ねた質問(任意)では、「2回とも接種完了済み」という回答は47.5%に留まっている。
新型コロナウイルスワクチンの接種に関して、管轄の自治体で保育施設職員への優先接種があったかを尋ねたところ、「あった」という回答が78.95%に達した。
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