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デジタル端末の利用歴が長いと創造力の自己認識が高い――中高生対象の調査より【アドビ×Inspire High調べ】

 アドビと、Inspire Highが運営する世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラムを手がける「Inspire High(インスパイア・ハイ)」は、全国29の学校と合同で中高生を対象に実施した、創造力(クリエイティビティ)育成に関する調査の結果を8月19日に発表した。同調査は、「Inspire High」のプログラムを2回受講した生徒に対して、4月1日~6月30日の期間に行われ、3567名から回答を得ている。

 調査対象者に、創造力(クリエイティビティ)をどのようなものだと考えているかを尋ねたところ(複数回答)、「自分らしい個性を自由に表現する力」(84.3%)という回答がもっとも多く、「何もないところから新しいものを生み出す力」(62.0%)がそれに続いた。

 「Inspire High」のプログラムを全校で2回、授業にて体験した結果、体験前後において創造力を問う7項目すべてにおいて値が上昇している。

 調査結果からは、「創造的な教室」として望ましい学習環境は進路やロールモデルなどの目標を発見する出会いが提供される学び、画一的な評価や中傷のない安心安全な学習環境であり、通塾(集団)の有無、宿題への取り組み姿勢、学校の成績に対する回答との関連性は低く、個別最適されていない従来型の学習環境や学校での成績と創造力は関連性が低いことが推測される。

 そのほか、創造力の自己認識が高い中高生は、低い中高生と比較して普段からものづくりに取り組んでおり、パソコンやタブレット端末などのデジタルデバイス利用歴が長いことが明らかになった。

パソコンの利用期間
タブレットの利用期間

 なお、今回の調査結果を受けて、創造的な教室はどうしたらつくれるのか、新学習指導要領により定義された「生きる力」および「思考力・表現力・判断力」はどのように育んでいけるのかについて、調査実施校の教員とのトーク、および参加する教員同士の意見交換の場として、「『創造的な教室はどうつくる?』アドビ・Inspire Highによる中高生の創造力育成に関する調査報告会」を、9月7日18時30分~20時にオンラインで開催する。参加対象は小中高の教員、および自治体教育委員会の関係者で、参加費は無料。申し込み期限は9月3日で、参加には事前登録が必要。

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https://edtechzine.jp/article/detail/6169 2021/08/20 06:00

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