日本エイサーは、小学館が運営する育児メディア「HugKum(はぐくむ)」と共同で実施した、GIGAスクール構想の学校配布端末に関するアンケート調査の結果を、8月4日に発表した。同調査は、小学生の子どもを持つ「HugKum」会員に対して7月7日~14日の期間に行われ、1096名から有効回答を得ている。
調査結果によれば、7月時点でのGIGAスクール構想にともなうパソコンの支給率は約76%だった。
すでに支給された人のうち、「子どもが学校から支給されている端末がどのようなものか知っている」と答えた人は69.1%で、内訳としては「Chromebook」(46.5%)がもっとも多く、「iPad」(32.8%)、「Windowsパソコン」(20.7%)がそれに続いている。なお、「支給をされたことは知っているが、何を使っているかわからない」という回答も、30.9%に達した。
端末が支給され、すでに学校で使っている人のうち「支給された端末を自宅に毎日持ち帰る」(15%)と「ときどき持ち帰る」(31.7%)を合わせた回答は46.7%となっている。
子どもが端末を持ち帰っていると回答した人に、保護者として困ったことや悩んでいることを尋ねたところ、「日常生活でパソコンを使っているのである程度教えられる」という回答が最多で、「子どもが端末を使う時間や使い方を親子でルールを設けたい」という回答も多かった。一方で、「自分がパソコンに詳しくないので教えられない」「自分が使っているパソコンと違ったため、子どもの宿題を手伝えない」「子どものためにも、子どもと一緒に使い方を学んでいこうと思う」といった回答もみられる。
子どものGIGAスクール構想の端末が配布されたことで、「家庭にもう1台パソコンが必要」と考える保護者は69.1%に達しており、その理由としては「子どもがパソコンを持ち帰ってこなかったときに、保護者もPCを使っているので貸してあげられるパソコンがない」「学校の端末は制限が多すぎて、家庭学習用として活用できない」といった回答が寄せられた。また、実際の購入にあたっては「学校で使っているパソコンと同じものが欲しい」と考えている人は10.6%で、「ノートパソコンとタブレット端末どちらが子どもにとってよいかわからない」「購入を検討しているが、高価すぎないものがほしい」といった意見もみられる。
Chrome OSを搭載したパソコンである「Chromebook」を知っているかを尋ねた質問では、「知っているが、あまりよくわかっていない」が23.4%、「聞いたことならある」が10.9%、「知らない」が18.6%と、合わせて52.9%の保護者が、まだChromebookについてよくわかっていないことが明らかになった。
学校で配布されているChromebookを実際に導入している家庭での活用例としては、「Google Meetで友達と話したり、スクラッチでプログラミングを楽しんでいる」「親子それぞれのアカウントを登録し、共用中。子どもは教育版マインクラフトやグーグルアース、調べ物に活用している」、Chromebookを使ってみてよかった点としては「Chromebookは子ども用アカウントの登録ができ、利用時間やアプリ、フィルターが保護者アカウントでコントロールできるので安心して使える」「値段が手頃で、Chromeブラウザをメインに使う子どもには使いやすく買ってよかった」などの回答が寄せられている。
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