ナガセは、「第2回4月 共通テスト本番レベル模試」の受験者の志望動向を分析し、過去3か年のデータと比較した結果を、5月26日に発表した。
分析結果によれば、文系の人気低迷が続いており、とりわけ経済・経営・商学系は18年と比較すると2.9ポイント下落している。外国語系は、20年4月時点では2.3%と前年を上回ったが、実際の大学入試ではコロナ禍による国際交流の減少の懸念から志願者を減らしており、その影響が2021年も続いた。文・人文・人間系は数年前の水準を維持している。
理系は、全体的にみると人気が継続しているが、理学系の占有率が減少し、より就職に有利と思われる工学系に流れていることがうかがえる。工学系は18年と比較して1.8ポイント増加しており、とりわけデータサイエンス分野の人気が高い。農林・水産・獣医学系は、3月時点比較すると過去3年間の下落から一転して、復調傾向にある。
医歯薬系は、看護・保健・医療技術系を除いて人気が高まっており、医学系は2021年入試においても人気だったが、これは地方の成績上位層が地元大の医学部を志望していることが一因とみられる。また、薬学系の人気上昇は、景気の悪化による資格志向に加えて、新型コロナウイルス感染症のワクチンへの関心の高まりも影響したとみている。
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