明日香は、同社の保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」が4月23日の子ども読書の日に合わせて実施した「保育士がおすすめする絵本」に関する調査結果を4月22日に発表した。同調査は、現役保育士に対して4月13日~19日の期間に行われ、111名から有効回答を得ている。
調査対象者に、「保育士として、年長/年中(5歳児・4歳児)の子どもにおすすめの絵本がありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は64.0%となった。
子どもにおすすめの絵本が「ある」と答えた人に、「年長/年中(5歳児・4歳児)の子どもにおすすめの絵本」を思いつく限り挙げてもらったところ、『はじめてのおつかい』や『はらぺこあおむし』などの回答が寄せられている。
同じく、子どもにおすすめの絵本が「ある」と答えた人に、もっともおすすめの絵本と、その理由を尋ねた質問では、『エルマーのぼうけんシリーズ』(絵が少ない分、想像力豊かによめるから)、『アリババと40人のとうぞく』(3才児では理解が難しいが4.5歳であれば集中力もあり楽しんで見られるから)、『はじめてのおつかい』(ハラハラドキドキと、年齢的にちょうどよいから)といった回答が寄せられた。
「保育士として、年少(3歳児)の子どもにおすすめの絵本がありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は53.2%となっている。
「年少(3歳児)の子どもにおすすめの絵本」が「ある」と答えた人に、おすすめの絵本を思いつく限り挙げてもらったところ、『はらぺこあおむし』や『ぐりとぐら』などが挙がった。
年少(3歳児)の子どもにもっともおすすめの絵本と、その理由を尋ねた質問では、『どうぞのいす』(お友だちのことを気にかけたり、思いやりをもちながら関わりをたのしんでほしいから)、『ぐりとぐら』(動物たちがたくさんでてきて、みんなと一緒にカステラを食べられるほんわかする雰囲気があるから)、『うしろにいるのだあれ』(動物に興味がある子どもが多く、次にでてくる動物の一部をみて答えたくなる。いろんなシリーズがてでいて何度もみたくなる)といった回答が寄せられている。
「保育士として2歳児の子どもにおすすめの絵本はありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は59.5%となった。
「2歳児の子どもにおすすめの絵本」が「ある」と答えた人に、おすすめの絵本を思いつく限り挙げてもらったところ、『ノンタンシリーズ』などの回答が寄せられている。
2歳児の子どもにもっともおすすめの絵本と、その理由を尋ねた質問では、『わにわにシリーズ』(繰り返しの言葉が多く、リズムがよく長さもちょうどよい)、『ノンタンシリーズ』(2歳児でもわかりやすい絵本がある)、『きんぎょがにげた』(探しもののワクワク感が楽しめる。絵もハッキリしていて2歳児にわかりやすいから)といった回答が寄せられた。
「保育士として1歳児の子どもにおすすめの絵本はありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は56.8%となっている。
「1歳児の子どもにおすすめの絵本」が「ある」と答えた人に、おすすめの絵本を思いつく限り挙げてもらったところ、『だるまさんシリーズ』などの回答が寄せられた。
1歳児の子どもにもっともおすすめの絵本と、その理由を尋ねた質問では、『だるまさんシリーズ』(だるまさんシリーズことばのリズムが1歳児に心地よく、また絵もわかりやすくてよい)、『ノンタンシリーズ』(ノンタンの身に起こる出来事が、子ども達にとって自分のことのように身近で、転んで痛かったり、オバケのようなものを見て怖がったりして心を惹かれるようです)、『もこもこもこ』(色がはっきりしていて目を引く。擬音のみで文はないので、想像が膨らむ。印象的な擬音と音で子どもがあっという間に覚え、1人でも声に出して読める)といった回答が寄せられている。
「保育士として0歳児の子どもにおすすめの絵本はありますか?」と尋ねたところ、「ある」という回答は46.0%となった。
「0歳児の子どもにおすすめの絵本」が「ある」と答えた人に、おすすめの絵本を思いつく限り挙げてもらったところ、『いないいないばあ』などの回答が寄せられている。
0歳児の子どもにもっともおすすめの絵本と、その理由を尋ねた質問では、『いないいないばあ』(かわいいし子どもたちも喜んで一緒にできるから)、『だるまさんシリーズ』(リズムに乗せて体を揺らしたり、耳や目を触ったり、大人との触れ合いを楽しみながら絵本を読めるから)、『きんぎょがにげた』(同じという認識ができるようになり、探す楽しさを味わえるから)といった回答が寄せられた。
読み聞かせの技術向上に、もっとも効果があったと思うものを尋ねたところ(複数回答)、「先輩や上司からの教え」(37.8%)、「研修」(26.1%)、「養成校の授業」(19.8%)が上位を占めている。
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