ベネッセコーポレーションは、同社が運営する「進研ゼミ」が提供する、小学生~高校生の会員向け「電子図書館まなびライブラリー」の利用状況データを、4月20日に発表した。
「まなびライブラリー」は、新型コロナウイルス感染症による一斉休校期間中である2020年3月から、期間限定で進研ゼミ会員以外の子どもたちに一般開放を実施した。その後、4月・5月に会員向けサービスでも利用者が大幅に増加し、登録者数が100万人を突破している。2021年3月には、登録者数が約106万人に達し、月次利用者数は約64万人となった。
2020年度の1年間では、平均月次利用者数は前年より約1.5倍となり、20万人近く増加している。書籍貸出数は、対前年で約1.9倍の延べ3500万冊に増加し、本を開いた回数を表す書籍PV数も約2倍の8800万PVに達した。
学年別の平均月次利用者数をみると、小学生が大きく伸びており、とりわけ小学校低学年では対前年で約2倍となっている。
そのほか、ベネッセ教育総合研究所の調査・研究によれば、本を読む子どもほど、本を読んでいて「時間がたつのを忘れるくらい夢中になる」「心が落ち着く」と回答する傾向がみられることから、「まなびライブラリー」が新型コロナ禍で子どもたちの心理面でのサポートの役割を果たしていた可能性も考えられる。
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