いせむつは、特別支援学校および小中学校に勤務する教員に対して実施した、e-sportsにおける障害者の社会参画に関する意識調査の結果を、3月29日に発表した。同調査は、3月4日~5日の期間に行われ、107名から有効回答を得ている。
調査対象者に、現状で障がい者に十分な社会参画の機会があると思うかを尋ねたところ、「とてもそう思う」が6.5%、「少しそう思う」が26.2%だった。
障がい者に十分な社会参画の機会があるかという質問に、「とてもそう思う」「少しそう思う」と答えた人に対して、障がい者の社会参画にあたっての課題を尋ねた質問(複数回答)では、「周りのサポートが不十分」(57.1%)、「バックアップする団体が少ない」(42.9%)、「法整備が整っていない」(42.9%)が上位を占めている。
その他の自由回答では、「バリアフリーの環境がまだまだ整っていない」「受け入れ側の認識の本音と建て前が垣間見える」「ソフトやハード面も含めて環境が整っていない」といった回答が寄せられた。
障がい者の社会参画の機会が、より広がってほしいと思うかを尋ねたところ、「とてもそう思う」が63.6%、「少しそう思う」が29.9%となっている。
障がい者による、e-sportsを通じた社会参画についての賛否を尋ねた質問では、「とても賛同する」が54.2%、「少し賛同する」が34.6%だった。
障がい者によるe-sportsを通じた社会参画に対して、「とても賛同する」「少し賛同する」と答えた人に対し、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「社会参画機会が増えることで障がい者の方の自立を促せるから」(69.5%)、「e-sportsであればハンディキャップの影響が少ないだろうから」(58.9%)、「e-sportsで人との関わりを持てるから」(53.7%)が上位となっている。
障がい者によるe-sportsを通じた社会参画に賛同するその他の理由としては、「少しでも自信をもって生活できると思うから」「社会参加による自尊感情の高揚」といった回答も寄せられた。
同じく、障がい者によるe-sportsを通じた社会参画に対して、「とても賛同する」「少し賛同する」と答えた人に、チャンスがあれば自身の児童・生徒にe-sportsに取り組む機会を与えたいと思うかを尋ねた質問では、「とても思う」が20.1%、「少し思う」が50.5%となっている。
e-sportsが、障がいを持つ児童・生徒の今後の可能性を広げると思うかを尋ねたところ、「とても思う」が25.3%、「少し思う」が55.1%となった。
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