関西大学は、新型コロナ禍における学生の実態把握や教育改善などを目的に実施した、学生調査アンケート第2弾の結果を、2月25日に発表した。
同調査は、同学に在学する学部生2万8369名に対して2020年12月7日~2021年1月6日の期間に行われ、8556名から有効回答を得ている。
調査結果によれば、講義科目においては受講人数が50人を超えると、オンライン、特にオンデマンド型の講義を望む傾向が明らかになった。受講人数50人未満で41.1%、50人以上で66.9%、151人以上で80%超がオンデマンド型を選択した。
対面授業では、「一方的に講義されることが多い」と回答する学生も多く、一方向型なら「時間的・物理的制約を問わず」「感染リスクも生じない」オンライン授業の方が受講しやすいと考えられる。
授業の理解度では、オンライン(68.0%)と対面(60.5%)で約8ポイントの差があった。また、オンライン授業の困りごととして「課題の多さ」を挙げる学生が多かったが、オンライン授業の導入によって「学生の授業時間外学習」を増加させることができたともいえる。
一方で、対面授業の再開によって、「友だちとのリアルな交流」や「大学の施設利用」といった、授業以外のキャンパスライフという観点では、70%超と高い満足度がみられた。
なお同学では、2021年度の授業も「原則対面」で実施を予定している。
そのほか、今回の調査結果を踏まえて、同学と連携協定を結ぶ法政大学、明治大学との合同IRフォーラム「コロナ禍におけるこれからの大学教育を考える」を3月6日に開催する。同フォーラムでは、「大学の価値を高める」ために“いま”問われる大学のあり方や課題を、教学IRの視点で追求していく。
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