スプリックスは、同社が運営するスプリックス基礎学力研究所が世界11か国の子ども・保護者を対象に実施した、学習に関する「意識調査」、および基礎学力を測る「学力調査」の結果から、子どもの勉強の捉え方や習い事、なりたい職業について2月25日に発表した。
同調査は、日本、アメリカ、中国、インド、イギリス、フランス、ポーランド、タイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーの、6~15歳の子ども(各国1000名)と、その保護者(各国1000名)に対して、2020年8~9月の期間に行われている。
日本の子どものなりたい職業は、「スポーツ選手」がもっとも多く、以下「医者・看護師」「YouTuber」「ゲームクリエイター」が続いた。一方で、ほかの多くの国で上位となった「技術者・エンジニア」や「コンピュータープログラマー」がランクインしていない。「YouTuber」は、日本以外にもタイ、マレーシア、ポーランド、アメリカで上位となっている。
日本の子どもは、他国よりも「なりたい職業がない・決まっていない」と答える傾向が強く、11か国中で最多だった。
子どもに、学校の勉強がおもしろいと思うかを尋ねたところ、おもしろいと感じている日本の子どもは約6割で、11か国中最下位となっている。
日本の子どもがテストを好きでない理由としては、「結果が悪いから」「テストがおもしろくないから」が多く、11か国の平均を上回っており、特に「結果が悪いから」は11か国中で最多だった。
子どもに、得意だと思う教科を尋ねた質問では、日本の子どもは体育以外のすべての科目において、11か国全体より低く、とりわけ国語、外国語、理科、社会の差が大きくなっている。得意科目が「1つもない」と答えた日本の子どもは、11か国平均の約3倍となり、11か国中でもっとも多かった。
学校の授業以外の勉強時間をみると、日本の子どもは11か国中でもっとも少ない。学力調査上位のインドや中国が2時間以上であるのに対して、日本は約1時間に留まり、学外での学習時が短く、学校での学びに頼っている現状がうかがえる。
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