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スプリックスの個別学習塾で使用しているAI活用のタブレット教材、松尾研究所との共同開発体制に移行

 森塾や自立学習REDを運営するスプリックスは、両塾の一部の教室で開講している小学生向け学習塾「フォレスタ学習道場」で使用しているタブレット教材の開発を、松尾研究所との共同開発体制に移行したことを、2月17日に発表した。これに伴い、今春以降、スプリックスが運営するほぼすべての森塾校舎に提供範囲を拡大する。

 フォレスタ学習道場では、基礎学力の育成に特化したタブレット教材を使用しており、タブレットに直接書き込むスタイルと正誤判定の機能により、タブレット上で学習が完結するようになっている。これにより家庭・学習塾といった学習環境の違いによらず、自分のペースで学習を進めることができ、学習習慣が身に付きやすい特長がある。また、豊富な学習ログ(学習履歴)データに最先端のAI技術を活用することで、一人ひとりに最適な学習カリキュラムを提供する。

 今回の新体制により、共同開発の実業務は、AI活用の分野で知名度が高くAIベンチャーの創業者も多く輩出している、東京大学大学院の松尾研究室の成果活用型企業である株式会社松尾研究所が担う。

 スプリックスでは、子どもたちの学力の根底となる基礎学力の研究を推進すべく「スプリックス基礎学力研究所」を設立しており、基礎学力を「評価」するサービスとして「国際基礎学力検定TOFAS」を2021年1月に発表した。「フォレスタ学習道場」は、その基礎学力を「育成」するサービスとして位置づけている。

 松尾研究室の松尾豊教授は、共同開発の目的について『学習者の「基礎学力」定着のための最適なアルゴリズムを構築すること』にあると述べ、一例として学習者の学年・正答率といった「学習者の特徴量」と、漢字の画数や部首・正誤データといった「学習内容の特徴量」の両軸から再学習のタイミングを最適化する計画などを紹介している。

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https://edtechzine.jp/article/detail/5189 2021/02/18 09:00

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