水戸女子高等学校、宇都宮保護区保護司会、常葉大学は、すららネットが提供する「すらら」が、一斉授業のクラスと比較して高い学習効果があるという協働研究の結果を、日本科学教育学会で発表した。
水戸女子高等学校では、2019年度6月~7月にかけて、高校1年生のほぼ同一条件下にある2つのクラスで、一方は「すらら」を活用した授業、もう一方は従来どおりの一斉講義型授業を実施し、2クラス間の定期テストの得点状況を比較している。
研究対象となった2クラスは、中学校時の学業成績や高校入試時の得点状況において平均学力がほぼ均等になるように編制されたクラスで、1学期中間テストまではどちらのクラスでも一斉講義型授業を実施し、その後の中間テストから期末テストの間、一方のクラスのみで週3時間ある数学Aの授業を「すらら」学習にあて、残り2時間を一斉講義型授業にて行った。
「すらら」学習の時間は、一斉講義型授業で指導した内容を補完するような学習を行い、もう一方のクラスは従来通り、週3時間の授業を一斉講義型授業にて行っている。
この方法を1学期期末テストまで継続し、両クラスの1学期期末テストの平均点を比較した結果、中間テストと比較して期末テストの平均点は全体的に低下しているものの、点数の減少率は、「すらら」を実施したクラスの方が小さく、また、平均点そのものも「すらら」を実施したクラスの方が高くなった。
中間テスト時の平均点は「すらら」未実施クラスの方が高かったものの、期末テスト時の平均点は「すらら」実施クラスの方が高くなり、逆転する結果となっている。
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