スプリックスは、同社が運営するスプリックス基礎学力研究所が世界11か国で実施した、子ども・保護者を対象にした学習に関する意識調査、および基礎学力を測る学力調査のうち、α世代(6~9歳)の子どもたちにおける基礎学力や、世界と比較した際の基礎学力における課題について、12月17日に発表した。
同調査は、日本、アメリカ、中国、インド、イギリス、フランス、ポーランド、タイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーにおいて、6~15歳の子ども各国1000名、保護者各国1000名に対して、8月~9月の期間に行われている。
基礎学力調査では、日本の子どもの基礎学力が11か国中で4位となった一方で、α世代では基礎学力が9位となり、総合正答率で上位の中国、インド、インドネシアのα世代と比較して、学力に大きな開きがある。とりわけ、7歳では11か国中10位だった。
保護者の基礎学力への意識としては、「基礎学力は大切だと思う」という回答が11か国全体で94.3%、日本では95.9%に達している。子どもが勉強する上で必要不可欠な要素を尋ねた質問では、「基礎学力」(96.4%)がトップとなっており、他の国と比べて日本における「基礎学力」必要性の認識が高い。
ただし、日本における基礎学力への満足度は26.1%と、11か国平均の78.0%を大きく下回り、最下位となっている。
日本の保護者のうち、基礎学力について「向上させる努力をしている」と答えたのは58.0%に留まり、他国を約30%下回った。
保護者の、子どもの学習への関与でも、日本は11か国中でもっとも低くなっている。
子どもへの勉強に関する意識調査では、日本では「計算が好き」が57.1%、「読書が好き」が53.9%で、どちらも11か国の平均を20%以上下回った。
さらに、勉強への自信では、「計算には自信がある」が49.1%、「読解力には自信がある」が30.0%と、他国と比較して全体的に極めて低くなっている。
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