セコムは、乳幼児~小学生の子どもを持つ20~60代の保護者を対象に実施した「子どもの安全対策に関する調査」の結果を、12月16日に発表した。
同調査は、乳幼児~小学生の子どもを持つ20~60代の男女147名に対して、10月1日~31日の期間に行われている。
調査対象者に、子どもに1人で留守番をさせている頻度を尋ねたところ、乳幼児では「まったくない~ほとんどない」が約9割を占めている一方で、小学校中学年以上では「常にある(週に5~7回)」~「少しある(週1回程度)」が約6割を占めた。
子どもの留守番に際して、親子で約束していることを尋ねた質問では、「誰かがたずねてきてもドアは開けない」がもっとも多かった。また「玄関や窓の鍵を施錠したままにする」「インターホンに応答しない」「火を使わない」が上位となっている。
子どもだけの外出に際して、約束していることとしては、「知らない人に近づかない、ついていかない」が最多となった。以下「危険を感じたらまわりの人に大声で助けを求める」「怖いと思ったらすぐにその場から逃げる」といった、不審者から身を守るための咄嗟の対応が続いた。
子どもだけで外出させる際に、気をつけていることとしては、「誰と・どこへ・何をしに・何時に帰るのか」を確認しているという回答がもっとも多く、連絡や居場所の確認のために「スマートフォンや携帯電話、GPS端末を持たせている」という回答もみられる。
元気がない、急に態度が変わったといった、子どもの様子に気になることがあった時に、どうするかを尋ねたところ、「本人とじっくりと話してみる」が最多となった。誰かに相談する場合は「配偶者や親、親戚など身内」に相談する人が多く、「学校や習い事の先生など」に相談するケースもみられた。
子どもにスマートフォンや携帯電話を持たせているかを尋ねた質問では、小学校低学年で約3割、中学年で約5割、高学年で約8割がスマートフォンや携帯電話を持っていることがわかった。
子どもにスマートフォンや携帯電話を持たせていると回答した保護者に、SNS利用に関する具体的な不安を尋ねたところ、「視力の低下や睡眠不足などの健康上の問題」がもっとも多く、「メッセージのやりとりや動画サイトの過度な利用」「悪質サイトへのアクセス」がそれに続いている。
子どものSNS(オンラインゲームも含む)利用に対して、不安を感じているかを尋ねた質問では、「とても感じている」「感じている」という回答が8割超に達した。
子どもにSNS(オンラインゲームを含む)を利用させる上で気をつけていること、今後気をつけていきたいこととしては、「使用時間の制限」が最多となっている。フィルタリング設定を行い、保護者側でサイトなどの閲覧制限を行っている家庭は約4割だった。
子どものSNS(オンラインゲームを含む)上での交友関係をどのくらい把握しているかを尋ねた質問では、小学校中学年までは「ほとんど把握している」「少し把握している」という回答が多いが、小学校高学年以上では「あまり把握していない」「まったく把握していない」の割合が増えている。
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