インテージリサーチは、全国の16~79歳の男女を対象に、適正と考えるクラス人数を尋ねた「少人数学級に関する意識調査」の結果を11月30日に発表した。
同調査は、10802名に対して、7月31日~8月3日に行われている。
調査対象者に、適正と考えるクラス人数を学校区分別で尋ねたところ、小学校は半数以上が「21人以上30人以下」と回答した。中学校、高等学校と生徒の年齢が上がるにつれて、「31人以上40人以下」を適正とする人の割合が高くなっている。
小学生と同居している人は、「21人以上30人以下」を適正なクラス人数と考える割合が62.1%に達しており、同居していない人と比較して6.8ポイント高い。
居住地域別では、北海道では「31人以上40人以下」を適正とする回答が38.2%、東北地方では「21人以上30人以下」を適正とする回答が73.2%で、他の地域よりも高かった。
文部科学省が行った「令和元年度学校基本調査」によれば、現状ではクラス人数が「31人以上40人以下」の割合が高いものの、今回の調査ではいずれの地域でも「21人以上30人以下」を適正と考える割合が高い。また、地域別では現状「20人以下」が多い北海道・東北・九州地方において、「21人以上」を望む意見が多かった。
中学生と同居している人が考える「中学校の適正なクラス人数」は、北海道や近畿地方、関東地方では「31人以上40人以下」が約半数だったのに対して、東北・中部地方などでは「21人以上30人以下」の割合が高い。
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