増進堂・受験研究社は、「CLILから教科横断を考える~指導案制作ワークショップ~」と題した中高教員向けのオンラインワークショップを、11月28日に開催する。英語以外の教員も対象としている。
CLIL(Content and Language Integrated Learning、クリル)は、教科科目やテーマの内容(content)の学習と外国語(language)の学習を組み合わせた学習(指導)の総称。日本では「内容言語統合型学習」と呼ばれることも多い。主に英語を通して、何かのテーマや教科科目(数学・算数、理科、社会、音楽、体育、家庭など)を学ぶ学習形態をCLILと呼ぶ傾向がある。
CLILの主な特徴は、学習内容(content)の理解に重きを置き、学習者の思考や学習スキル(cognition)に焦点を当て、学習者のコミュニケーション能力(communication)の育成や、学習者の文化(culture)あるいは相互文化(Interculture)の意識を高める点にある。
ヨーロッパでは複言語・複文化主義のもと、CEFRの理念と連動する第二言語習得の教授法として注目されている。
本ワークショップでは、実際に高校の教育現場で長年CLIL指導を実践してきた大阪府立箕面高校英語科教諭の森田琢也先生を講師に迎え、普段の授業実践の様子や、その活動の背景にある他教科の教員とのチームビルディングの現状について解説が行われる。
また、参加対象者を英語のみならず広く各教科の教員とすることで、仮想授業の指導案を制作する時間を設け、教科横断の可能性についても議論していく。
開催日時は11月28日の14時~16時。対象者は中高教員で、教科は問わない。Web会議システムのZoomを利用し、オンラインで行われる。参加費は無料。事前申し込みが必要で、締め切りは11月27日の12時となっている。
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