東京都・豊島区は、児童生徒の学習にICTを活用する「GIGAスクール構想」の基盤となる「小・中学生1人1台タブレットパソコン貸与」にかかるICT環境の整備を以前から進めており、9月中に区内の全児童生徒分1万1481台の配布が完了する見込みであることを、9月9日に発表した。
同区では、8月下旬から各校において順次配布を実施している。機種はChromebookで、1人あたり5ギガバイト/月のLTEモデルが採用された。また、学習支援ツールとして「Google G Suite for Education」を、学習支援ソフトとしてベネッセコーポレーションの「ミライシード」を使用する。
今後は、児童生徒が、自分専用のタブレットを毎日家庭から持って登校し、授業や自主学習に活かしていく。学校においては、児童生徒の意見の即時共有や、インターネット上の学習コンテンツの利用、離れた場所にいる指導者・児童生徒ともつながり、協働学習・意見交換を実施する等の活用を想定している。
家庭では、苦手な単元の復習や、振り返り学習などの活用を推進し、学校と児童生徒・保護者との情報連絡ツール等としても利用していく方針。また、タブレットパソコンを介して、顔を見ながら双方向の対話が可能なので、学校に通うことができない児童生徒と教師との関係づくりにも活用していく。
また、動画の使用、画像の拡大、音声によるサポートなど、外国籍の児童生徒、障害のある児童生徒などに対するきめ細かな支援が可能となる。そのほか、小学校入学説明会のオンライン開催や中学校紹介動画のオンライン配信等、学校行事にも利用する予定。
今後は、プロジェクター、スクリーン、大型モニター等の周辺機器を整備し、よりICTを活用できる環境を整備していく。
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