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お父さんが教えるプログラミング~5歳からのプログラミング教育体験記~

「論理的思考」より「子どもの好奇心」――親子のプログラミング学習で心得ておきたいこと

お父さんが教えるプログラミング~5歳からのプログラミング教育体験記~ 第1回


 2020年からのプログラミング授業必修化。その目的や是非をめぐっては、さまざまな議論が起こりましたが、「では大人はどうやって子どもに教えるべきか?」といった疑問には、あまり触れられていません。そこで本連載では、IT業界で活躍するお父さんエンジニアが自身の子どもにプログラミングを教える試行錯誤の過程を、リアルタイムで追います。実践していただくのは、2歳と5歳のお子さんを持ち、レッドハット株式会社にて活躍している平初さんです。まずはプログラミングを教えるにあたっての心構えを紹介します。

息子たちのために、IT業界にいる父ができること

 はじめまして、平と申します。外資系ソフトウェア企業で、いわゆるテクニカルセールスをしています。以前は、SE(システムエンジニア)として働いていた経験もあります。

 私には5歳と2歳の息子がいます。同じ職業についてほしいという期待は、あまりしないようにしていますが、おそらく息子2人はIT業界に進むことでしょう。もし違う職業にたどり着いたとしても、プログラミングの知識と考え方はきっと何かしら役立つはずです。使い手ではなく作り手として、ものづくりを楽しく続けられるように、早くからプログラミングを教えたいと思いました。

 この連載は私自身がプログラミングと向き合い、自分の息子に対してプログラミング教育を行った記録であり、まさに現在進行形の話です。5歳の子どもにプログラミングを教える上で効果的だと感じる教材と巡り合うことができなかったので、教材から書き下ろすことにしました。私の息子は5歳ですが、小学校低学年のお子さんや、初めてプログラミングに触れる小学校高学年のお子さんにも活用できると考えています。ですのでこの連載が、これから子どもにプログラミングを教える保護者の方や先生方の際の参考になれば幸いです。

教材選びは、大人が学習する手間も考慮して

 今回の連載では題材として1500円で買えるコンピューターのIchigoJamと、プログラミング言語のBASICを選びました。

 BASICについては、私自身が子どもの頃に最初に触った言語であることも選定理由の一つです。また、シンプルで直感的なプログラミング言語であり、1980年代からコンピューターに触れた大人であれば少しは知っているはず。かくいう私もNEC PC-9801という国民的なコンピューターで最初に触れたプログラミング言語がN88-BASICでした。そういった意味でも、大人が学習する時間的なコストは最小限で済むことでしょう。

 今ではWindowsやOffice製品、また最近ではクラウドサービスのAzureを提供しているMicrosoft社も創業時には、マイコン向けにBASICを開発する会社だったりします(Wikipedia参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_BASIC)。

IchigoJam
IchigoJam

 そして、日本にはIchigoJamという子ども向けの教育用コンピューターがあります。とても安価に販売されていて、商品の入手性も良いのが特徴です。

 普段仕事で使っているノートパソコンを子どもに使わせると、勤務セキュリティポリシーに違反する場合もありますし、壊されては大変です。IchigoJamは子ども向けに作られていますので、多少手荒に扱っても故障する可能性は低くなっています。もし壊れたら、もう1台買ってあげてください。

 この連載には、実際に自分の息子と試してみた内容と同時に少し持論が含まれております。自身のお子さんの性格や年齢、興味関心によっても異なりますので、各自アレンジして実践してみてください。

次のページ
幼児のプログラミング教育に論理的思考なんて不要

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この記事の著者

平 初(タイラ ハジメ)

 プログラミングをはじめたのは中学生の頃、高校生の頃にインターネットと出会い、インターネットが世界を変えると確信してIT業界で働く事を決めた。  国内企業のシステムエンジニア、外資系コンピューターメーカーを経て、レッドハット株式会社にてシニアソリューションアーキテクトとして活躍中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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