コクヨは、全国の中高生を対象に実施した、「勉強に関するアンケート」の結果を8月27日に発表した。同調査は、6月25日~26日の期間に行われ、824名から回答を得ている。
調査対象者に、「勉強計画」「ノートの取り方」「暗記法」について、試験の点数アップや目標達成など、勉強で結果を出すためにやるべきだと思うか、また自分はできていると思うかを尋ねたところ、「勉強計画」のギャップがもっとも大きかった。
「勉強計画を立てるべきだと思う」という質問では、「とてもそう思う」「ややそう思う」を合わせた回答が91.4%だった。それに対して、「自分は勉強計画を立てることができている」に「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人は46%に留まり、半数以上の中高生が勉強計画をうまく立てられていない。やるべきと思うことと、実際にやったことの差は45.4%となっている。
一方で、「ノートの取り方」における差は13.5%となっており、ノート作りには自信を持って取り組めている中高生が多いことがうかがえる。
勉強計画を立てられないと思う理由を尋ねた質問では、「計画を立ててもその通りに実行できないから」という回答がもっとも多かった。
ノートの取り方について、実施している方法を尋ねたところ、板書以外にも「聞いたことや印象に残ったことをメモしておく」という回答が最多だった。ほかにも、「図や線、記号などを活用する」「きれいな文字で書く」「使う色にルールを決める」といった意見がみられる。
実施している暗記方法でも、「教科書や参考書、ノートを繰り返し読む」という回答が多い。このことから、ノートを取る時点ですでに復習や暗記のために見返すことを考え、見やすくきれいにまとめようとしている意識が感じられる。
勉強法に関する情報収集を行っているかを尋ねた質問では、「頻繁にしている」「ときどきしている」を合わせた回答は54.3%に留まった。
勉強法に関する情報源としては、「動画サイト」「ネット検索」「SNS」というデジタルメディアと、「先生」「友達」という人とのつながりの両方がランクインしている。
関心のある文具は、「シャープペンシル」「消しゴム」「ボールペン」「ノート」「マーカー」など、ノートまとめに役立つアイテムが上位にランクインした。
なお、学校や塾で使う文具を買うお金は、おもに誰が出しているかを尋ねたところ、「親」が7割近くを占めている。
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