LITALICOは、同社が運営する障がい者のための就労移行支援事業所「LITALICOワークス」が発達障害やその傾向のある学生を対象に実施した、「障害理解と合理的配慮に関する調査」の結果を、8月に発表した。
同調査は、発達障害やその傾向のある学生200名(医師から診断を受けている学生:33名、医療機関を受診して発達障害の傾向ありと言われている学生:24名、受診していないが発達障害の傾向があると感じている学生:143名)を対象に、3月19日~23日の期間に行われている。
調査対象者に、障害のある人に対する「合理的配慮」について知っているかを尋ねたところ、「内容も含めて知っている」は22.5%に留まり、「名前程度なら知っている・聞いたことがある」が38.5%、「知らない」が39.0%だった。
学校での支援や配慮について、相談したことがある人は4割以下となった。しかし、個別の支援や配慮(合理的配慮)を受けたいと思う人は7割を超えている。
学生が受けたい個別的な配慮や支援について尋ねた質問では、「校医や学生支援室との定期相談」(37.5%)がもっとも多く、以下、「就職活動の個別相談」(36.5%)、「定期試験やレポート課題に対する配慮」(35.0%)がそれに続く。
大学に、合理的配慮についての相談をしたことがある人を対象に、利用した大学の相談・支援窓口を尋ねたところ、1位は「学生相談室」(54.9%)だった。
学生自身の障害特性による困りごとの対処法について、「よく理解している」と回答した人は12.0%、「やや理解している」と回答した人は37.0%、「あまり理解していない」は36.5%、「まったく理解できていない」は14.5%となっている。
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