ODKソリューションズは、高校3年生を対象に実施した「受験生への新型コロナウイルスの影響に関する調査」の結果を、5月20日に発表した。
同調査は、2021年度(2021年4月入学者対象)入試を控えた高校3年生200名に対して、4月27日~30日の期間に行われている。
調査対象者に、新型コロナウイルス感染症を背景とした受験への不安について尋ねたところ、「不安がある」「どちらかといえば不安がある」という回答の合計が93.5%に達した。
また、現在すでに受験勉強において「支障が出ている」「どちらかといえば支障が出ている」という回答は78.0%となっている。
受験勉強について「不安がある」と答えた人に、具体的な不安の内容を尋ねた質問(複数回答)では、「学校ごとの対応(休校等)の差による勉学への影響」(63.1%)、「試験の中止・延期の可能性(60.4%)」、「家での学習」(59.4%)が上位を占めた。
そのほか、「大学のオープンキャンパスに参加できない可能性」(58.3%)、「受験・大学に関する情報収集」も約3割となっている。
受験方法の見直しについては、「検討している」「どちらかといえば検討している」と回答した人の合計が28.5%に達した。
具体的な見直し内容としては(複数回答)、早期に実施されるAOや推薦入試を利用することを考えている人がどちらも63.2%で、「志望校のレベルを下げる」という回答も45.6%となっている。一方で、「見直さない」と答えた人も41.5%存在する。
新型コロナウイルス感染症に対する、各学校の対応方法の違いについては、73.5%の人が不公平さを感じている。
不公平に感じる、具体的な内容としては(複数回答)、「休校期間が異なる」(92.5%)、「授業の進むスピードが変わる」(91.1%)が上位を占めたほか、「リアルタイムでのオンライン授業の有無」(86.4%)、「学校からの自宅学習用タブレット端末等の貸与」(61.9%)といった意見もみられた。
オンラインで提供されている学習サービスについては、44.5%の人が導入済みであり、29.5%の人は「導入検討中」または「今後検討したい」と答えている。
オンラインの学習サービスをすでに導入している人では、「満足」「どちらかといえば満足」を合わせた回答が51.7%に達した。
オンラインでの学習に対しては(複数回答)、移動時間の無駄が省けることや、自分のペースで学習をすすめられること、効率的に復習ができるなど、多くのメリットが挙がる一方で、「やる気が出ない」(60.0%)、「集中できない」(58.5%)といった意見も多く挙がっている。
大学に対して期待していることとしては、「大学側からのSNS等でのこまめな情報発信」や、「入試情報やスケジュールの一元管理システム」の導入を求める声が多かった。
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