paizaラーニングを活用するとどうなるのか?
paizaでは、これまでのスクール実施経験や、ぼく自身の専門学校で実際にプログラミングを教えてきた経験などから、学校でプログラミング教育を始めるにあたり以下のような問題点があると考えています。
- 開発環境構築に時間がかかる
- 学生ごとのフォローが難しい
- 知識を定着させるのが大変
- 授業準備に時間がかかる
- プログラミング教育者が足りない
eラーニングのサービスについて紹介する際に、学生・生徒・児童(以下、学生)にとってどのようなメリットがあるのか、という視点で述べられているものは多々あります。ぼくたちももちろん学生にとって価値のあるサービスを提供しているつもりではありますが、それと同じくらい先生方にとっても価値のあるサービスでありたいと考えています。それは、先生の負荷が下がらないと、どんなに学生にメリットがあっても、それを広める障壁になってしまうからです。
今回はこれらの問題点一つひとつについて、paizaラーニングを授業に取り入れることで、どのように解決できると考えているのか、実体験や実際にpaizaラーニングを使用してくださっている導入校からのアンケート結果(30校)も交えながらお話しさせていただければと思います。
開発環境構築に時間がかかる
ぼくが専門学校で授業を担当していて大変だったと思える作業の一つに、学生各自のPCに開発・実行環境を作成するというものがあります。
学内のマシンルームには、学生が自由に使用できるPCが用意されていましたが、再起動のたびにデータなどが初期化され元の状態に戻ってしまうことから、学生も教員も授業で使用するには少し煩わしさがありました。そういったこともあり、一部の授業では学生個人のノートPCを使用して作業を行っても良いということになるのですが、今度は学生それぞれのPC環境が異なるという別の問題に直面することになります。ある学生はMac、ある学生はWindows、OSのバージョンが異なる、インストールされているソフトウェアが異なる、そもそもクラスには留学生もいたりで言語セットが異なり読めない――などです。
たいていの場合、各科目の初回授業時に学生それぞれの開発・実行環境を整えることになります。40人バラバラの環境におけるセットアップを先生1人で対応する光景は、想像するだけで気持ちが萎えてしまうかもしれませんね。
ただ、学習環境が学校であることは周囲の学生や先生など同じ問題に取り組む仲間がいるためまだ良いほうだと言えます。これをプログラミング初学者が1人で行うとするならば、多大な労力と時間をかけた上に、プログラミングの楽しさにたどり着くこと以前に挫折し、一定数がそのまま離脱してしまうのではないでしょうか。また、学校での環境構築作業の後、自学自習のために自身のPCへ環境構築をしようにもうまくいかず、そのままプログラミングの課題などを放棄してしまうということも起こるかもしれません。
開発・実行環境を構築する知識を身につけることはもちろん重要なことであり、ぼくたちもその部分を軽んじているわけでは決してありません。しかしながら、順序は逆にすべきであろうという思いがあります。すなわち、まずはプログラミングの楽しさを経験し、文法など最低限の知識を得た上で求められている要件通りのコードをある程度記述できるようになった人たちが、初めて開発・実行環境を構築するための知識を身につけるべきではないかということです。
paizaラーニングは、学習者ごとのPC環境の差異を吸収し、インターネット環境とブラウザさえあれば同じ環境ですぐにプログラムを記述し、実行することができます。まずはプログラミング自体の楽しさに触れてもらい、環境構築についてはプログラミング学習の前提としてではなく、別の講義・演習として切り離して考えれば良いのではないでしょうか。
paizaラーニングを授業に取り入れていただくことで先生方の不毛な作業をできる限り軽減し、先生方にはプログラミングの楽しさや学習の本質的な部分に注力した授業展開を考えていただければと思います。
環境構築作業について、67%の導入校が楽になった(5もしくは4)と回答されています。ブラウザを開くだけですべての環境が同一の状態に揃うことの利便性をぜひとも味わっていただきたいです。